#15 ページ17
ーセンラsideー
「俺、梓ちゃんのこと好きなんよ」
勢いで言った言葉。
あぁもう…おれは昨日なんて言ったんや、まーしぃに。
" 告白なんかしいひんよ "
俺の嘘つき。
梓ちゃんに迷惑をかけたくない、気まずくなりたくないって思ったばっかりやのに。
傷ついてる梓ちゃんの心の隙間に入り込もうとしてるやん…
最悪や、俺。
掴んでいた腕を離して、申し訳なさから俺は下を向いた。
梓ちゃんの顔を見たくなかった。
見ることができなかった。
「…ごめん」
『…顔を、あげてください。船山先輩』
少し間があいた後、静かな声で名前を呼ばれた。
あぁフラれるんや。
片思い、終わるんや。
ぎゅっと目を閉じて、覚悟を決める。
顔をあげれば悲しそうな顔をする梓ちゃんが目に入った。
『船山先輩、お気持ち嬉しかったです。
でも私じゃ、船山先輩…センラさんと釣り合いません。きっと迷惑もかけます。
それに…
まだ彼方のことが好きな私が生半可な気持ちで、船山先輩を逃げ道として使うのは嫌なんです。
彼方に振り向いてもらえないっていうやりきれない思いを船山先輩を使って解消するのは嫌なんです…
だから、ごめんなさ…』
「ええよ！」
『…え？』
「俺を逃げ道に使ってええよ。利用していいんよ…」
『嫌です！それって船山先輩の思いを踏みにじるのと同じじゃないですか！』
ううん。踏みにじるのとは違うよ、梓ちゃん。
好きやから、好きやから梓ちゃんの辛い思いを和らげたいんよ。
だから俺を利用して…
大丈夫、そんなん本望やわ。
「俺のおかげで梓ちゃんの気持ちが晴れるなら…本望やで…？」
『…っでも！』
「俺は…梓ちゃんの辛そうな姿もう見たくないねん。…な？」
あぁ、俺はずるい。
こんなこと言ったら梓ちゃんが断れないのを分かってるから。
梓ちゃんの優しい心を利用してるんや
自分の欲望を満たすために。
「梓ちゃん、好き。俺と付き合ってください」
梓ちゃんの目は、戸惑うように揺れている。
俺はふっと笑うと、
「センラーとして、センラを1番好きでいて？」
『ずるいです…』
『…こんな元彼に未練たらたらな私でよければよろしくお願いします』
「そらるさんのことなんて吹っ切れるぐらい俺のこと好きになってもらうわ〜」
『頑張ってください。船山先輩』
「え〜。付き合うんやし、亨って呼んでぇな(笑)」
『ふ、2人きりの時だけですよ…っ亨さん』
「顔真っ赤やん、ふふ」
すぐに終わる幸せでもいい。
今だけそばにいさせて。
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雷亜 - 私って涙もろいんですよ(笑)一ページ 一ページ泣いて泣いて泣いて(笑) もうすごいですよ涙の量が((殴 (2018年4月7日 9時) (
レス) id: e1e03b0ec4 (このIDを非表示/違反報告)
まひる(プロフ) - 読みやすいしキャラが掴めていてとても楽しく拝見させていただいています。好きです。 (2017年12月10日 10時) (レス) id: 9ac8f0bb45 (このIDを非表示/違反報告)
MiKU(プロフ) - 星華(´∀｀*)さん» ありがとうございます！無事第1章が完結してこちらも嬉しい限りです…！そう言っていただけて私も頑張って書き続けた甲斐がありました！続編含めて頑張るのでよろしくお願いします！ (2017年11月14日 7時) (レス) id: fb7ad52b3c (このIDを非表示/違反報告)
星華(´∀｀*)(プロフ) - 1章完結おめでとうございます！もう…一気に読んだんですが…涙が…。すごく好きになりました！！続編楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年11月13日 16時) (レス) id: 110a37d70c (このIDを非表示/違反報告)
MiKU(プロフ) - 唄葉さん» 唄葉さんありがとうございます！大好き、なんて言葉わたしにはもったいないです……！第2章でも頑張らさせていただくので、よろしくお願いします！ありがとうございました！！ (2017年11月4日 16時) (レス) id: fb7ad52b3c (このIDを非表示/違反報告)
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