分厚い日記 ページ2
宏光さんが、分厚い日記帳を閉じた。
「コレ、俺たち、読むわ。お前ら こっちの手紙を読んでくれ」
宏光さん？
「わかった。Aちゃん、社に持ってて読んでいいかな？」
太輔さんが、手紙の束を持ち上げながら言った。
「あ、はい！いいです！」
太輔さんが、立ち上がった。
大倉君も立ち上がった。
「俺、着替え届けてくる。太輔さん、お願いできるかな？」
太輔さんが頷いた。
「あと、太輔、北斗の試験だが、俺のパソコンのファイル７０９５に入ってるから」
北斗君の試験かぁ…
難しそうだな… 私って 何もしないで入れたのは、ラッキーだったのね。
皆、難しい試験をして『R O O T』に入ってる。
「わかった。用意しておく」
宏光さんは、頷いた。
「明日は、出るから。それまで頼む。忠義も玉を手伝え」
今日は、休んでくれるんだ。
私の為に。
「了解！ボス！」
２人は、宏光さんの部屋を出て行った。
パタン。
「ふぅ〜… 」
ドカッとソファーに座り込んだ宏光さん。
「お茶 淹れましょうか？」
目を瞑りながら 頷いた宏光さん。
キッチンで 紅茶を淹れた。
カチャカチャ… カチャン。
「はい、どうぞ〜… 」
落ち着く アールグレイの香り。
宏光さんが一口飲んだ。
「ココに来い」
え？
「そこですか？」
宏光さんの股の間。
こくん と 頷く宏光さん。
「一緒に読もう」
紅茶のカップをテーブルに置き、宏光さんに寄り掛かるように股の間に座った。
ぎゅうぅ…
「あ〜… 落ち着く… 」
私を後ろから抱きしめてくれた。
ドキドキする 宏光さんの腕の中。
「あったかい… 」
宏光さんが頷く。
しばらく ２人でまったりしていた。
「千は、何もないって言ったが、俺には どうもヒントがあるような気がするんだ、この日記」
分厚い辞書のような日記を手に取って 私の膝に乗せた。
「だと、いいな」
宏光さんの手を触った。
「めくれ」
言われるがまま １ページ目をめくった。
宏光さんの手は、私の腰をかかえていた。
「『今日から 交換日記しようね』… 」
コレは、さっき読んだところ。
次…
「『この前、私が告白して驚いたでしょう？(笑) だって、いい加減もう気づいてほしかったの』」
今度は、宏光さんが読みだした。
「お母さんが 告白したんだね」
私たちは、お母さんたちの結婚まで至る交換日記をずっと読み始めた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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わたたいLOVE(プロフ) - 読まさせていただきました(^^) 続きが気になります(笑)続き待ってますね(^ ^) (2019年3月19日 13時) (
レス) id: c070367bc2 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい！続きが気になるところですが気長に待たせていただきます！(笑)いえいえ、お忙しい中ありがとうございます…とっても嬉しいです。お時間があるときで大丈夫なのでこちらの作品もよろしくお願いします！ (2019年3月18日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» 大変お待たせしました。金曜日が日曜日になってしまいすみません。それも気になるような終わり方、続きが〜〜って思うかもしれませんが、気長に待っててくださいね(*'ω'*)本当にコメくれて嬉しかったです。励みになりました！ありがとう！！ (2019年3月17日 12時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい！1話だけでも更新していただけるのであればお願いしたいです！無理言ってごめんなさい（；；） (2019年3月12日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» ｘｘｘさん、こんばんは( *´艸｀) 三回も読み返してくれてるとは…はぁ〜、ありがとうございます。お時間… １話でもいいですか？書くことは可能なのですが誤字脱字が心配なんです(笑)でも、コメ本当に嬉しい。金曜日に１話で良ければしますね！ (2019年3月11日 22時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亀猫
| 作成日時：2013年3月24日 16時
