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お母さんの叫び ページ5

宏光さんが指さした先。

赤ペンで丸がついていた。


「この場所が2人のお気に入りだったと俺は思う」
そうかもしれない。

「安易な発想だと思うけど、そんな気がしてしょうがないいだ」
宏光さんが私を見た。

「お前は、どう思う?」
私は…


パンフレットを見た。


「… お母さんとお父さんの大切な場所なら… 宏光さんが言うように近くにいるのかもしれません」
会いたい…


お母さんに会いたい。


「少し、公園のこと調べてみるか」
宏光さんが パンフレットを手に取った。


2人で 宏光さんのパソコンに。

相変わらず早いキーボードタッチ。


「… 山梨県、忍野村… 」
山梨県!?そんなに遠いの?

「わかった… 今度の日曜日でも行ってみよう」
笑顔で私を見た。


ぎゅうぅ…


「ん?どうした?」
宏光さんに抱きついた。

「見つかるでしょうか?お母さん… 」
この近くにいるとは限らない…

「… わからない。でも、誰か仁たちを知ってる人がいるかもしれない」
そうかも…


体を離して、宏光さんを見た。


「大丈夫… きっと近くにいる。この公園の近くに」
そう信じたい。


宏光さんが私をしっかり抱きしめた。


「はい」
静かな部屋…


宏光さんの心臓の音が聴こえる。


とくん… とくん…


「お母さんは、本当に 仁が好きなんだな」
私を抱きながら言った。

「結婚前日まで交換日記してたんだな。『明日は いよいよだね ♡ 』可愛いぞ、ハートマーク付いてる」
本当だ。

「『でも、今日で交換日記が終了かと思うと寂しいかな?毎日会えるからそんなことないのに変ね、私』」
宏光さんがお母さんになりきって読んでくれる。

「『これから 一日でも早く宗賀家に慣れるように努力します!「素敵な奥さんね♪」って言われるように
頑張るもん♪』だって」
可愛いな、お母さん。


あたたかい宏光さんの膝の上。

2人で最後の日記を読んだ。


「コレでおしまいかな?」
ぱらぱらと白いページをめくっていった。


宏光さんの手が止まった。


「どうしたんですか?」
悲しそうな目で私を見た。


???


ゆっくり指をさした。


「『助けて 仁』… 」


思わず口を押えた!!


「コレ… 」


たった一言書いてあった 綺麗な字ではないお母さんの字。


お母さんの心の叫びだった。

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ラッキーカラー

あずきいろ


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わたたいLOVE(プロフ) - 読まさせていただきました(^^) 続きが気になります(笑)続き待ってますね(^ ^) (2019年3月19日 13時) (レス) id: c070367bc2 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい!続きが気になるところですが気長に待たせていただきます!(笑)いえいえ、お忙しい中ありがとうございます…とっても嬉しいです。お時間があるときで大丈夫なのでこちらの作品もよろしくお願いします! (2019年3月18日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» 大変お待たせしました。金曜日が日曜日になってしまいすみません。それも気になるような終わり方、続きが〜〜って思うかもしれませんが、気長に待っててくださいね(*'ω'*)本当にコメくれて嬉しかったです。励みになりました!ありがとう!! (2019年3月17日 12時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - はい!1話だけでも更新していただけるのであればお願いしたいです!無理言ってごめんなさい(;;) (2019年3月12日 2時) (レス) id: f5f6d96e73 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - xxxさん» xxxさん、こんばんは( *´艸`) 三回も読み返してくれてるとは…はぁ〜、ありがとうございます。お時間… 1話でもいいですか?書くことは可能なのですが誤字脱字が心配なんです(笑)でも、コメ本当に嬉しい。金曜日に1話で良ければしますね! (2019年3月11日 22時) (レス) id: cf446b93b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亀猫 | 作成日時:2013年3月24日 16時

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