だーかーらー、『何でも屋』にも出来ることと出来ないことがあるんです！【おそ松さん】

＿＿にするなら ページ6

｢それで？

Aちゃんは息子達のどれがお好みかしら？｣


｢...正直どれも要りません...｣



あまり堂々と言いきれないから、少し小さめの声で告げる。

するとお母様は、そうよねぇ...と苦笑しながらも頷いてくれて。

怒られたりしなくて良かったぁ...

というかお母様も要らないって思ってるんだ...


あはは、と、つい私も苦笑を漏らしてしまった。



｢なにー？Aは俺達はダメなわけ？｣


｢うーん...友達としてならありなんだけど、恋愛相手としては...ね？｣



だって六人とも金なしのニートだもん。

私がそう付け足せば、皆はなんだか微妙そうな顔をする。

流石に金のない彼氏はいやだもん。

私は仕事上収入が安定してないから、もしかしたらお金を貸してもらうことがあるかもだし。

それで、その時貸してもらえるお金がないような男はちょっと...



｢ですって。

どう？少しは働く気になったかしらニート共。｣


｢Aさんっ...

俺、この中で一番早く就職すると思いますよ！｣



確かにそうだけど、今働いてないでしょ？

喉まで出かけたその言葉を、口からでる前にぐっと飲み込む。

こんなこといったら自意識過剰みたいじゃん。

なんというか、私のために働きなさいっ！な感じの高飛車女みたいな。


あぁ、でも確かに



｢どうしてもと言われればチョロ松さんですかね。｣



だって真面目だし優しいし、それに趣味も合うし。

やっぱり付き合うなら常識人がいいよね。



｢で、二番目がトド君。｣


｢よしっ...！｣



付き合いも長いし(女の子には)優しいし、あと結構運もいい。

私が見てきた限り結構な高確率でパチンコで稼いでいたからね。



｢それで！？Aちゃんの３位は！？｣



十四松君の言葉に、思わずうーんと頭を悩ませる。

３位かぁ...

おそ松さん、カラ松君、一松君、十四松君。

それぞれに良いところと悪いところがあるからこの４人はあまり順位がつけれない。



｢だから４人が同率３位かな。｣



そう言うと、四人はえーっと口先を尖らせた。


全く、私みたいなブスに好かれて何が嬉しいのか。

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