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サンタさん ページ19

「「バイバイサンタさん!!」」



そう大きく手を振ってくれる子供達に、私も手を振り替えす。


今日は子供会のクリスマスパーティーでサンタの役をやるという依頼。

ちなみに依頼主は子供会の役員のお母様方。

どうせならサンタの役ぐらいお父様方に頼めばいいのに。

というか子供達は別にサンタさんが女でもOKなんだね...


まぁ子供達も喜んでくれたし、豪華な晩ご飯もごちそうになったし。

それに、1人で過ごさなくても良かったし。



あぁでも。



「はぁ...」



目の前には、案の定明かりのないアパート。

10時過ぎのこの時間はほとんどの人がバイト中のはず。

大家さんは確か...お孫さんの家のクリスマスパーティーに行ってるんだっけ。


つまりはこのアパートに今私しかないわけで。

周りの家々からは賑わう声と温かい光が漏れているというのに...



「こんな時に来てくれればいいのに。」



なんて、自分勝手な不満を零してしまったり。


まぁいいや。

もうご飯は食べてるんだから帰ったらシャワー浴びて寝るだけだもん。

そんな寂しいって感情を感じる間もなく寝ればいいだけだ。





そういえば、まだサンタを信じていたのは何歳の頃だっただろうか。

10歳?いや、9歳の頃だったかな。

クリスマスイブ、友達がサンタは親なんだって言ってそれで信じたくなくて。

夜中息を潜めて待ってたら、私の部屋に入ってきたのはサンタじゃなくてお母さんだった。

ショックだった。


でも、それより傷ついたのは次の日の学校で。

クラス中、『サンタは親だった』なんて事実を涼しい顔で言うんだもん。


自分だけ知らなかったってことが、何より一番ショックだったんだ。



「まぁ今は全く信じてないんだけど。」



大人になったらサンタは来ないもんね。


そう小さな声で呟いた後、思わず自嘲の笑みを浮かべる。

これじゃまるで、サンタはいないんだって必死に自分に言い聞かせてるみたいじゃんか。



「ダメだなぁ。」



まだまだ大人に成りきれてないなんて。

そんなことを考えながら、自分の部屋の前にある郵便受けに手をかける。




__ふと、手のひらサイズの箱が視界に入った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どうせ私は書いていた話を非公開にしっぱなしだった馬鹿な女ですよ...

サンタは→←まだ君に*トド松



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mitarasi(プロフ) - え,終わっちゃいました?続き待ってます(>_<) (2023年1月9日 1時) (レス) id: 9e51b7324d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 続きが早く読みたい! (2017年6月4日 12時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
あみんこ(プロフ) - ああぁぁあやっぱおそ松兄さんかっこ良すぎw大好き! (2016年8月23日 21時) (レス) id: 09db7495e9 (このIDを非表示/違反報告)
明治 - おそ松兄さん…っ不覚にもときめいた(´;ω;`)ダメだよ妹ちゃん。そいつクズだから、自分にしない?速度サイコー! (2016年8月12日 23時) (携帯から) (レス) id: f16da73ae5 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - えっと、もしよかったらお友達になりませんか?あと、落ちは一松がいいな〜なんて。返信よろしくお願いします!あと、タメでいいですか? (2016年8月10日 3時) (レス) id: ce42db14ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べっこう飴 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年12月19日 8時

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