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15話 ページ16

清光「主!!!」

「ッ…」


ああ、やりすぎた。鶴丸は体を震わせ、「違う、違う」とつぶやいている


「鶴丸…、すまない」


僕はそっと震える鶴丸を膝をついて抱きしめて、そっと背に手を回した


「少し、言いすぎたな。すまない」

鶴丸「っ、ぁ…ちが、おれは…、ととさま、を…侮辱など…っ…」

「君は人の醜さを知りすぎた。だから、こんなことしか出来なかったんだろう

仕方なかったんだ。大丈夫、落ち着いてくれ…」

鶴丸「ぅ、ぁ………」

「清光、今剣。…近くの部屋に誰もいないか確認してきてくれないか

鶴丸が落ち着くまで、そばにいてやりたい」

清光「…わかった」

今剣「なにかあったら、よんでください」

「うん、わかってる」


そういっているうちに、鶴丸は僕に心を開いてくれたのか、僕の背に腕を回してきた

小狐丸の時のように胸に顔を埋めている。今回は僕が悪いので離そうとはしなかった


鶴丸「…、きみは、あたたかいな…」

「胸の中でしゃべらないで貰えるかな。…暖かいかどうかは分からないけど、

人並みの体温のはずだよ」

鶴丸「そういう意味ではなかったんだが…」


鶴丸は僕の言葉を無視して胸の中でしゃべり続ける

「…そうなのか」

鶴丸「三条…君は美しい人間だな」

「いや、僕は醜い。人並みには欲をもっているし、勿論、三日月も、小狐丸だって

欲しかった。美しくなんてない」

鶴丸「君が欲しいのは、家族だからだろう…?違う、違うんだ。人の欲はそんな物じゃない…」

「そんな悲しそうな顔をするな。僕も人だ…それだけ分かっていてくれればいい」

鶴丸「…人でも、沢山いる。…分かっていたはずなのになぁ…。俺も落ちぶれたもんだ」


鶴丸はさらに強く僕を抱き締め、一粒涙を流した
―――
テスト勉強なんてなかったんや…

提出物一個やったんやし、マシやろ…(出さない人)

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和希(プロフ) - 面白いですね!あと、浦島を譲ってくれええええええええええええ (2017年8月21日 18時) (レス) id: d72e3151da (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - すごく面白いです!気に入りました!更新待ってます!続きがすごく読みたいです!! (2017年3月1日 16時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
エル - 三条揃えるのに半年ですか、そうですか1年と5日かかりました。だけどその15日後にはおじじが三人に増えました。物欲って怖いですよね (2016年2月24日 1時) (レス) id: 4893af5365 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - 読ませていただきました!一兄可愛いなぁ〜(*´∀`)最初からいた清光と今剣の出番が減ってる気g(( すみません。一旦黙りますね!…とても面白かったです!更新頑張ってください!! (2015年10月11日 16時) (レス) id: 97ccf20f00 (このIDを非表示/違反報告)
(´ω`) - 更新アザっす! (2015年10月5日 1時) (レス) id: e1a03f6b50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そらねこ | 作成日時:2015年6月5日 8時

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