10話 ページ11
塊「ア、ァア…ハハウエ…ワタシ、ハ、ハハウエ、サシテ…アアァァアアア!!!」
「ッ!?」
耳を押さえて声を聞こえぬようにする
悲鳴のようにも取れるそれは、僕を刺したという悲しみなのか、それとも悔しさなのか
三日月「母上」
「み、か…づき」
何処からともなく現れた三日月にそっと抱きしめられる
強く抱きしめないのは、まだ人間を信じていないからだろう
僕はそれに抗わず、三日月の胸の中に倒れこんだ、否、それしかできなかった
「彼、は…?」
三日月「…信じたくはないだろうが、…小狐丸だ」
「へ…?…小狐、が…」
僕は、人懐っこい小狐が好きだった。膝の上をいつも占領していて
頭をなでてやるとクルクルと喉を鳴らしていた
譲られる時も、すんなりと渡っていた
「…主に、丁寧に扱ってもらえず、悲しかったのか。苦しかったのか…」
三日月「…母上?」
「ごめん、ごめんね…。遅くなって、ごめん」
僕は小狐丸だったものにそっと抱き着いた
腹を、小狐丸の刀が貫いた。そこは酷く熱く、痛みなど感じなかった
小狐丸「ハハ、うえ…アアァァアアアアアア!!」
「落ち着け…小狐、大丈夫、大丈夫だから…戻っておいで、僕は、君を待っているから」
そういうと、小狐丸は力が抜けたように僕に倒れかけた
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和希(プロフ) - 面白いですね!あと、浦島を譲ってくれええええええええええええ (2017年8月21日 18時) (レス) id: d72e3151da (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - すごく面白いです!気に入りました!更新待ってます!続きがすごく読みたいです!! (2017年3月1日 16時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
エル - 三条揃えるのに半年ですか、そうですか1年と5日かかりました。だけどその15日後にはおじじが三人に増えました。物欲って怖いですよね (2016年2月24日 1時) (レス) id: 4893af5365 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - 読ませていただきました!一兄可愛いなぁ〜(*´∀`)最初からいた清光と今剣の出番が減ってる気g(( すみません。一旦黙りますね!…とても面白かったです!更新頑張ってください!! (2015年10月11日 16時) (レス) id: 97ccf20f00 (このIDを非表示/違反報告)
(´ω`) - 更新アザっす! (2015年10月5日 1時) (レス) id: e1a03f6b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そらねこ | 作成日時:2015年6月5日 8時