第三話:藍吾中の秘密 ページ4
ガラガラガラガラッ
A「お…おはよ〜」
いつもの様に見慣れた顔の友人と挨拶を交わし、私はさっさと席に着いた。
さっきの声が聞こえてから、私の体はずっと震えっぱなしだ。
A「ほ、本でも…読もう。。」
怖い。とにかく怖い。その恐怖心から逃げ出したくて、私は読書に集中しようとした。
・・・だが、タイミングを見計らったかの様に、担任の漣(さざなみ)が教室に入ってきた。漣は、いつもより遅めの落ち着いた声のトーンで
「朝礼を始めます。」
と言った。
A(はぁ〜〜〜…。めんどくさっ。)
内心そう思いながら起立する私。全員での挨拶を終えて着席した途端、漣は話を始めた。
「皆さんは、この学校の秘密を知っていますか?」
と。その後も長々と話は続いた。
簡単に話の内容をまとめると、この学校には、ある『秘密』があるらしく、それは同じ学校に通う人以外に知られてはならないらしい。
そして、この学校に入学する生徒は、『必ず』何かしらの能力を手にすると言う。そのきっかけなどは、個人個人らしい。
いかにも奇妙だ。
A(そんなの、誰が信じるのさ…。ただの話でしょ。実際そうなってる人、私知らないよ…?ていうか、その話がホントなら、私にも何かの能力が備わるはずでしょ…?)
心の内で不満を溢しながら、その日の朝礼を終える私だった。
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空猫@そら(プロフ) - 夜桜ハルさん» 感想ありです!w自分でもちょっと怖かったりもする・・・← (2014年8月10日 16時) (レス) id: 1637dc85f2 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜ハル(プロフ) - 夢でも、すごくハラハラしました! (2014年8月10日 9時) (レス) id: 9774cb9030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空猫@そら | 作成日時:2014年8月9日 23時