その監督生、よく落ちる。2【ツイステ】 (ページ39)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:61,579 hit

裏切る狼ページ39

ハウル曰く、今回の大会は

自身の力を試したくて挑んだのに

不正を働かれた事実に腹が立つ…らしい。

デュース「わかる！俺は分かるぞ！その気持ち！！」

『こっちにも面倒なのがいた…まぁいいや。

ハウル、知ってることを教えてくれ。』

ジャック「…ラギー先輩のユニーク魔法は

『相手に自分と同じ動きをさせることができる』ものだ。

操りたい相手と同じ動きをすることで

本人の不注意に見せかけて事故を起こしてきた。」

エース「なるほどね。だから食堂ではバレないようにグリムと同じ動きをして

パンを交換したってわけか。」

『なるほど…僕が感じた違和感はそれか。

でも、ターゲットの傍で階段から飛び降りたりしたら

すぐに怪しまれない？

…それが、ブッチ先輩単独の犯行だとしたら。』

どうやらそうではないようで、ハウルは一度俯くと

もう一度覚悟を決めたように、前を向いて話を続けた。

ジャック「一連の事件は、サバナクロー寮の奴らほとんどがグルになってやってる。

寮生どもがラギー先輩の壁になって

目立たない様ごまかしてるんだと思う。」

『寮ぐるみの犯行…そこまでするか…普通。』

エース「んー…マジフト大会の活躍ってかなり将来に響くし

わからなくもないけどさ…」

ジャック「グルルル…ッ！！」

エース「うわ怖っ！？ちょ、Aどうにかして！

普段から魔物の扱いで慣れてるだろ！」

『エースは僕を何だと思ってるの…

ねぇハウル、その様子だとブッチ先輩はただの実行犯だよね。

主犯は…お前が一番ムカついてるのは誰なの。』

ジャック「…俺が特に気に入らねぇのは

寮長、レオナ・キングスカラーだ！

アイツは凄い実力があるはずなのに、ちっとも本気を出しやしねぇ。

折角持っている力を何故磨かない！？

俺はそういうやつが一番嫌いだ。」

『…それは僕も同感かな。』

ジャック「…俺はこの学園には入れて

サバナクロー寮に入って、あの人と本気で

マジフトの試合がやれるんだと思ってたのに…」

うーん…多分ハウルは素直じゃないんだろうな。

ライオンさん、もといキングスカラー先輩に文句を言っているようで

憧れが隠せていない。狼っていうか忠犬だな。

ジャック「今までの事件は、奴らにとって行きがけの駄賃みたいなものだ。

奴らは、もっと大きなことを目論んでる。」

デュース「大きなこと？」

ジャック「ディアソムニア寮寮長、マレウス・ドラコニアだ。

化け物並みのパワーで、ディアソムニア寮を2年連続優勝に導いた。」