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閑話_女王の憂鬱 ページ33

リドル「…そこでなんだけど。

どうやったらあの子と仲良くなれるか、二人にアドバイスしてほしいんだ。」


ケイト「え、アドバイス?」


トレイ「俺がリドルに教えられることなんて…」


リドル「いや、ある。」


あの日、エースに「入学してから友達の一人もできなかった僕が悪い。」と言われたのは

かなり心に来ている。

慣れていない分、彼女を傷つける可能性だってある。


ケイト「…あのさぁ、俺が言うことじゃないかもしれないんだけど。

リドルくん、何でそんなにAちゃんと仲良くなりたいの?」


リドル「え…それは、友達だから…」


ケイト「それも俺的には超びっくりしたんだけどさ。

Aちゃん、リドルくんの事殺そうとしたんだよ?

俺だって、たまに怖いなぁって思うし…」


トレイ「まぁ…俺も少し思うところはあるな。

そんなに悪い奴じゃないんだろうけど。」


リドル「…そうだね。確かに、僕も時折怖くなる。」


トレイもケイトも、心配してくれているのがわかる。

そんな優しい彼らだからこそ、知ってもらうべきなんだろう。


リドル「…僕は、夢の中で彼女の暖かさに触れたんだ。

オーバーブロットした後に見た夢の中で

僕は、お母様の言いなりになって…トレイたちと遊びに出て

イチゴのタルトを食べて、お母様に怒られて。」


トレイ「リドル…」


リドル「辛くて、後悔に押しつぶされそうだった。

でも、そんなとき彼女の声が聞こえたんだ。

そうしたら、暗かった世界が一気に開けて

気づいたら、彼女に抱きしめられていた。

そのまま彼女は僕の本心を聞いてくれた。

それだけだけど救われたんだ。Aに。」


ケイト「…そっか。じゃあ、しょうがないか。」


リドル「それに、僕だって薔薇の木でAを殺そうとしたし

お相子だと思わないかい。」


ケイト「えぇ…何この2人の関係性…けーくん怖い!」


トレイ「ははっ…まぁいいんじゃないか?

謎の監督生と真紅の暴君の関係性なら、それぐらい突飛じゃないとな。」


ケイト「えぇ…トレイ君まで…

まぁいっか。それより、アドバイスだよね。」


二人とも納得してくれたようで、僕の望んだとおり

役立つアドバイスをしてくれた。


ケイト「やっぱリドルくんっていったら厳格さじゃん?

Aちゃんの制服…例えば、ネクタイとかを直してあげるとか。

物理的にも精神的にも距離が縮まるいい案じゃない?」


リドル「なるほど、それは良い案だね。」


トレイ「(あれ…アイツネクタイしてたか…?)」


なんて、あの朝にはこんな裏話があったんだよ。

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Rion(プロフ) - 初コメです。 続き待ってます!!! (2021年3月12日 21時) (レス) id: 509eabb025 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2020年12月31日 20時

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