その監督生、よく落ちる。2【ツイステ】 (ページ18)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:61,580 hit

マジカルシフトページ18

またまた常識的なことだったらしい。

ロイヤルソードアカデミーのときはエースがいなかったけど

また怒られてしまう。

『ごめん…』

エース「あ～…そりゃそうだよな、お前この世界の事何も知らねぇし。

謝んなよ、別に怒ってねぇし何も悪くねぇから。な？」

デュース「こうしてみると、兄と妹のようだな…」

グリム「エースみたいな兄貴絶対お断りなんだゾ。」

エースがグリムに突っかかっているうちに

デュースにマジカルシフト、通称マジフトについて教えてもらった。

七人ずつのチームに分かれて行うスポーツで

1つのディスクを奪い合って、相手の陣地のゴールに入れて得点する。というものらしい。

少し特殊なのは、魔法を使用するスポーツだということくらいか。

世界的に有名なスポーツで、この学園にも部活があるらしい。

『難しそうだね…僕も運動は得意だけど…魔法は…』

エース「興味あるなら教えるけど。」

『…エースたちと一緒なら、やってみたいな。』

これは本心だ。

この2人と、あとグリムと。一緒に過ごすうちに

なんとなく、自分の感情が見えてきた。

まだ霞んで見えにくいけど。

エース「…！…おっけー。じゃあ今度の休みうちの寮集合な。」

デュース「そうだな。この学園のマジフト大会は

世界中の魔法関係者に注目され、テレビ中継もされるほど大規模なものだ。

Aも、少し覚えがあった方が楽しめるだろうしな。」

グリム「世界中に放映される！？

じゃあじゃあ、俺様がその大会で活躍すれば

世界中が俺様に大注目するんだゾ！？」

デュース「グリムの場合、魔法より先に

モンスターが選手してるってことで驚かれそうだな。」

グリム「よっしゃ～！早速今日から特訓して

絶対に活躍して目立ってやるんだゾ！」

やる気満々の様子で、燥ぐグリム。

楽しそうで何よりなのだが、僕には二つほど疑問があった。

『…学園長、寮対抗って言ってたけど

うちの寮、僕とグリムしかいないから人数足りなくないかな。』

グリム「ふなっ！？」

『というかそもそも、あの学園長が

オンボロ寮をトーナメントに組み込んでると思えないんだけど。』

エース「学園長に対する信用が微塵も感じられねぇ…わかるけど。」

デュース「少しは信用してやったらどうだ。

一応学園長なんだから…わかるが。」

グリム「ふなぁ…そんなの無いんだゾ…」

落ち込んでしまったグリムを慰めながら

帰宅しようと廊下を歩いていた。

この後、さらなる面倒ごとに巻き込まれるなんて

このときは想像もしていなかった。