その監督生、よく落ちる。2【ツイステ】 (ページ15)

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姑息なハイエナページ15

エース「…お前の外面こわっ。」

デュース「正直僕もぞっとしたぞ…」

『失礼な。』

グリム「にゃっはっは！！

勝利の味、とくと味わわせてもらうんだゾ！」

「おっ、そこの君凄いっスねぇ。

超人気のデラックスメンチカツサンド、ゲットできたんスか。」

エースたちの元に戻り、購入したパンを食べようとしたその時

先ほど聞こえた声の主が声をかけてきた。

ビスケットブラウンの髪に、ハイエナの耳と尻尾。

そうだ、植物園で会った…

『確か…ラギー…さん。』

グリム「なんなんだゾ、お前。」

ラギー「あのさ、俺今日ど～してもそのパン買わないといけないんすけど

直前で売り切れちゃって。

そこで相談なんスけど…こっちのミニあんパンとそっちのデラックスメンチカツサンド

交換してくんないスか？」

グリム「はぁ！？絶対に嫌なんだゾ！」

当然だ。僕から見てもグリム側にメリットの無い取引。

それは、きっとあのハイエナさんも分かっているはずなのに

それでも話を持ち掛けてきている。

ラギー「まぁまぁ、そう言わずに。

……はいっ、どーぞ♪」

そう言いながら、ハイエナさんが持っていたミニあんぱんをグリムに差し出すと

納得していなかったグリムの手…前足？が

デラックスメンチカツサンドをハイエナさんに差し出していた。

『えっ…』

ラギー「はい、交渉成立。シシシッ♪

いやー優しい奴が好感してくれて助かったっス！

そのミニあんパンも、めーっちゃ美味いっスから。

小さいのが玉に瑕だけどね。

ってわけで、ばいばーい！」

グリムからデラックスメンチカツサンドを受け取ると

ものすごい速足で、食堂を去っていった。

それからというもの、グリムが拗ねながら

僕の分のパンまで食べてしまったので

今日も今日とて、僕はエースに貰った飴を食べていた。

グリム「うっ…うっ…今日は最低の一日なんだゾ。

パンも碌に喉を通らねぇんだゾ。」

『ツッコんだ方がいいの？』

エース「Aの分まで食っといてよく言うぜ。

俺が飴持ってなかったらコイツ昼飯抜きだったんだぞ？」

『僕は別にいいけど…』

エース「お前いつかぶっ倒れるぞ。ってか最近ぶっ倒れたんだから飯食え馬鹿。」

デュース「僕も同感だ。一発デコピンさせてくれ。」

『えぇ…暴力的…』

エースとデュースから、一発ずつデコピンをくらった。

あまりにも理不尽なんだが仕返ししてもいいだろうか。

まぁいい、今日は確か学園長に呼び出しを喰らっている。

そのとき仕事を押し付けられたら、二人に投げてやる。