その監督生、よく落ちる。【ツイステ】 (ページ32)

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見た目優等生ページ32

購買部に到着したのち、頼まれたものとついでにグリムのツナ缶を買った。

正直、あの怪しい雰囲気の購買によくこんな普通なものがあったものだと思ったけど

流石に店主の手前言えなかった。

だから今言う。

『あの店にこれらがあるのが意外過ぎる…』

デュース「本当に何でもあるんだな…」

因みに今は僕が缶詰が入った袋を、デュースが卵や生クリームが入った袋を持っている。

デュースは全部持つと言ってくれていたが、それでは荷物持ちの意味がない。

『…デュースもなんか慣れてるね。荷物持つの。』

デュース「あぁ、タイムセールの時に母さんがとにかく買い込むから

毎回、めちゃくちゃ重たくなる袋を僕が持っていたんだ。

うちは男手が僕だけで……って、すまない。

こういう家族の話はしないほうがよかったか？」

『食堂での件気にしてるの？

優しいなぁデュースは。大丈夫だよ、そう何度も癇癪起こしたりしないから。』

デュース「そうか、それならよか…っいって！？」

話ながら歩いていると、デュースが前方から歩いてきた誰かにぶつかった。

角から飛び出してきたのは相手だし、デュースにそこまで非はない。

そして何より、デュースが持っていた袋の中の卵が割れてしまっていた。

『デュース、大丈夫…？』

「ってぇな…どこに目ぇつけて…って

お、お前…！昼間の…！」

ぶつかったのは、どうやら昼間に食堂で会った人たちらしい。

卵が関わるとこの人達しか出てこないのか。

「またお前らかよ…いい加減にしろよな～」

デュース「……角から飛び出してきたのは先輩たちじゃないですか。

昼休みだって、卵が食べられなくなったわけでもねぇのにイチャモン付けてきて

Aに絡んで…こっちは今、卵一パック全滅したんですけど。」

「んだと？俺のせいだって言いてぇのか？」

デュース「はい。卵、弁償してください。

あと鶏に謝ってください。」

「はぁ～？卵ごときで大げさな。」

その言葉、そっくりそのままアンタに返せるよ。

腹立つな…そっちだって"卵ごとき"で切れて

僕をあんなに不愉快にしたくせに。

仕方ない。赤髪さんの悪口を言ってたやつらみたいに平衡感覚を…

『『偶像の…』

デュース「……ってんじゃねぇ。」

「は？」

デュース「笑ってんじゃねぇっつってんだよ！！あァ！？」

『でゅ、デュース…！？』

あまりの豹変に驚いて、魔法の発動が止まった。

え、何々…久しぶりに恐怖を感じたんだけど。

やっぱりこいつ、見た目優等生じゃん。