その監督生、よく落ちる。【ツイステ】 (ページ28)

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一切れ目のタルトページ28

あの後、ダイヤモンド先輩……って呼んだらちょっと怒られた。

ケイト先輩が、あの赤髪さんはホールケーキの一切れ目が好きだから

お詫びのタルトはホールじゃないとダメ…みたいなことを教えてくれた。

『で、ホールを買うのは金銭的に無理だから

クローバー先輩…』

トレイ「トレイ先輩。」

『……トレイ先輩に手伝ってもらって、ケーキを作ろう…ということですね。』

なぜかトレイ先輩まで呼び方で怒るようになった。

僕が何をしたって言うんだ。

あれか、勝手に自分たちの寮長の報復したの怒ってるのか。

『何作るんでしたっけ。』

トレイ「マロンタルトだ。

栗を集めて…熱を通して、皮をむいて裏ごしするところまで手伝ってくれるなら

一通りそろえてある器具を貸してやるよ。」

デュース「因みに、どれくらい集めれば？」

トレイ「『何でもない日』のパーティーで出すとすると…2～300個くらいかな。」

グリム「俺様、帰っていいか？」

デュース「僕も。」

エース「薄情者！

A、お前は付き合ってくれるよな、な？」

『今度ファストフードね。』

エース「お前さっきの根に持ってるだろ。」

『手伝ってあげるだけ優しいでしょ？

さっきエースが言った通り、嫌なことは嫌って言ってもいいんだよ。』

エース「あぁもう！お願いします！」

『デュースとグリムも行こうよ。

栗拾いみんなでしたいなぁ。』

グリム「えぇ～めんどくさ…」

『グリム。』

グリム「おっしゃお前ら～！気ぃ引き締めて栗拾いするんだゾ！」

『デュースも一緒に行こうね、ね？』

デュース「うっ…わ、わかった…」

二人に合意を得たところで、四人で栗拾いに向かうことになった。

どうやら栗は、植物園の裏の森にあるらしい。

場所はよくわからないし、エースたちについて行こう。

『ほらほら、早く行くよ～！』

エース「だぁ、わかったから押すなって！」

　

ケイト「…Aちゃんめっちゃ怖くね…？」

トレイ「あはは、ある意味うちのリドルより女王様かもな。

…凄い奴だな。」

ケイト「…トレイくんって、結構チョロい？」

トレイ「何の事だか。」

　

　

えー皆さんこんにちはいかがお過ごしでしょうか。

僕はですね、あの三人と栗拾いに来たのですが

かごも何もなしに拾うのは無謀すぎるということで

植物園で、三手にわかれてグリムと一緒に道具を探していたのですが

「おい、俺様の尻尾を踏んでおいて素通りとはいい度胸じゃねぇか。」

不良に絡まれました。

非常にめんどくさい。