その監督生、よく落ちる。【ツイステ】 (ページ26)

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横暴な長ページ26

ケイト「それにしても、さっきのAちゃんのブチギレっぷりやばかったね～

激ヤバだった。うちの寮長とはちょっと違う意味で。」

エース「あぁ、そうそう。タルト一切れ食ったくらいでこんな首輪つけやがって。

あの人は心の狭さが激ヤバだよ。」

「ふぅん、僕って激ヤバなの？」

エースの後ろ、つまり僕の斜め後ろから声が聞こえた。

それは、あの入学式でグリムに首輪をかけたあの声だった。

エース「そーだよ。厳格を通り越してただの横暴だろ、こんなの。」

デュース「エース、後ろ！」

デュースに言われて、初めて赤髪の人の姿を認識したらしい。

これは、もう首輪を外してもらうのは絶望的なのでは。

エース「でぇっ！？寮長！？」

『赤髪…』

グリム「お前はいい加減髪の色で人を覚えるのを止めるんだゾ…」

リドル「……」

見るからに不機嫌そうな顔をしている赤髪さん。

それを見て、ダイヤモンド先輩がさっきの発言を撤回している。

うーん…わかりやすい絶対王政って感じだ。

……うちと少し似てるかも。

リドル「君たちは…昨日退学騒ぎになった新入生か。

で…あぁ、君はあの入学式の時の…」

『あ、どうも…あの時は起こしてくれてありがとうございます。』

リドル「全く、神聖な式典で寝坊だなんて…ハートの女王の法律以前に

常識的じゃないね、君は。」

『あはは、すみません。』

リドル「……」

『どうしました？』

リドル「別に、何でもないよ。」

いや、絶対何か言おうとしてましたよね。なんて言えるほどの度胸はない。

ここでこの人の機嫌を損ねれば、エースの首輪は本当に外されなくなってしまう。

エース「あのー、ところで寮長。

この首輪って……外してもらえたりしませんかね？」

リドル「反省しているようなら外してあげようかと思っていたけど

先ほどの発言からして、君に反省の色があるようには見えないな。

暫くそれをつけて過ごすと良い。

心配しなくても、一年生の序盤は魔法の実践より基礎を学ぶ座学が中心だ。

魔法が使えなければ、昨日のような騒ぎも起こさなくて丁度いいだろう？

さぁ、昼食を食べたらダラダラ喋っていないで早く次の授業の支度を。

ハートの女王の法律・第271条

『昼食後は15分以内に席を立たねばならない』

ルール違反は…おわかりだね？」

『また…そのよくわからないルール。』

リドル「返事は、『はい、寮長』！」

「「はい、寮長！」」

エースとデュースが返事をしたのを確認して

赤髪さんは去っていった。