その監督生、よく落ちる。【ツイステ】 (ページ18)

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家出少年ページ18

エース「じゃ、俺ら寮に帰るから

またな～A～」

デュース「今日はありがとう、助かった。

また何かあったら言ってくれ。また明日。」

と、言って2人が帰っていったのが数時間前。

エース「もう絶対ハーツラビュルには戻んねぇ…

今日から俺、ここの寮生になる！！」

『こんな夜中に叩き起こしておいて要件はそれか。断る。』

変な首輪をつけながら、僕の寮のドアを叩き

トラッポラがこう叫んだのが現在だ。

思わず素で喋っちゃっただろ、帰れ。

確か…この首輪は、入学式の時に赤髪の人がグリムにつけていたもの。

『ハーツラビュルって…昼間にトラッポラが潜ろうとしてた鏡の上の紋章に書いてあった…』

エース「うちの寮の名前。

ってか、お前いつまで俺の事ラストネームで呼ぶ気なの。

エースでいいよ、俺もAって呼んでるし。」

『え、いいの。失礼かなって思ってたんだけど…』

エース「だとしたらなんでデュースは名前だったの。」

『デュースは最初からファーストネームだったし。』

エース「俺もなんですけど。」

不服そうなトラッポ…じゃないや、エースを家の中に招き入れ

何があったのか、とりあえず話を聞くことにする。

『で、なんでうちの寮生になるなんて言い出したの。』

エース「実は……」

あの後帰宅したエースは、夕食を食べ損ねたということで

何か食べるものがないか探していたところ

寮の冷蔵庫にあったタルトを見つけ、それを盗み食いしていたところを

寮長さんに見つかって、今に至る…というわけらしい。

寮長…あのハートの女王の法律とか言ってた人かな…

エース「＿＿ってわけです。」

『う～ん…それは…』

グリム「どっちもどっちなんだゾ。」

エース「たかがタルトを盗み食いしただけで、魔法封じされるのはおかしくね！？

3ホールもあったんだぜ！？一切れ食ったくらいでこれとか…心狭すぎるでしょ！」

『まぁ…やりすぎかなぁとは思うけど、エースにも非はあるわけだし。』

エース「……」

グリム「ハッ！もしかして……

3ホールもあったなら、パーティー用かもしれないんだゾ。

誰かの誕生日とか。俺様、名推理過ぎるんだゾ！」

『あー…それはまずいね。

まず、謝ったの？』

エース「う……俺、Aなら絶対に寮長が横暴だって言ってくれると思ってたんだけどぉ？」

『…そっちの方が…普通？』

エース「…はぁ…もう。ううん、お前の思った通りならそれでいいよ。」

『…そっか。じゃあ明日謝りに行こう。

僕も一緒に行くからさ。』

エース「はーい。」