詮索する問題児 ページ9
HIMERUside
HIMERU「…なるほど、そういうことでしたか」
コズミックプロダクション、事務所にて
1人、パソコンに向かって呟いた
その画面には、先日HIMERUたちを叩き潰した
結城Aについての情報が映っている
彼女のことは、このビル中に設置された監視カメラでよく見ていた
その際彼女がよく零す、「昔の事務所」というワードが
妙に気にかかっていたので、調べてみたのだが
HIMERU「…歯向かうものは全て叩きのめし
全てを排除して、頂点へと登りつめる
…これは、とんでもないコンセプトの事務所もあったものですね」
しかも、その事務所の武器は結城Aのみだったとのこと
全てが、結城Aのための布石
まるで、昔のコズプロのよう…いえ、コズプロ以上ですね
「正確に言えば、結城Aは唯一の武器になった…という方が正しいですよ」
HIMERU「…なんの用でしょうか、七種副所長」
HIMERU以外誰もいなかったはずの空間に現れた1人の人間
それは他でもない、HIMERUたちを現在進行形で利用している
七種茨副所長だった
茨「いえいえ、HIMERU氏が何やらお悩みのご様子でしたのでつい」
HIMERU「HIMERUは悩んでなど…」
茨「結城Aについて、知りたいのでしょう？」
言葉に詰まった
図星だったからでは無い
この男が、やけに楽しそうな顔をしていたから
HIMERU「…えぇ、そうですね」
茨「ではお話しましょう
才能に殺され、才能を殺す力を身につけた
哀れなアイドルの話を」
哀れな…アイドル…？
どういう意味なのか、それはきっと
この男の話を聞けばわかる事だ
そう思い、七種副所長の話に耳を傾けた
茨「その事務所は、元はごく普通の事務所でした
業績も、悪くはなく…まぁ、安泰と言うやつでした
ですが、ある時全てが狂いだした
順風満帆な事務所の、
HIMERU「それが、結城A…ということですね」
茨「えぇ、まぁ最初は毒でも何でもなかったのですがね」
HIMERU「事務所が、彼女を毒に仕立てあげた…と」
茨「その通りです！HIMERU氏は理解が早くて助かりますね！」
思ってもいないくせに、この男は褒め殺すのが好きなようだ
茨「彼女は飛び抜けた才能を持っていた
それに加え、他に劣らぬ努力で
彼女は何者にも負けない存在になっていました
事務所は、その才能を最大限生かす方法を考えた
その考えが、その才能を殺すとも知らずに」
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れいありす(プロフ) - 更新頑張ってください〜続き気になります！ (2020年9月8日 16時) (
レス) id: 8d837f466b (このIDを非表示/違反報告)
琉葵兎(プロフ) - 燐音の気持ちとは反対の「大嫌い」と言うところで涙腺崩壊しました…すごく素敵な作品で大好きです！！(*´-`) (2020年7月8日 10時) (レス) id: 60230182e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2020年6月29日 0時
