葛藤する問題児 ページ8
ニキside
僕もAちゃんも黙り込むこと数分
先に口を開いたのは、こはくちゃんだった
こはく「あー…なぁ、白鳥はん？
わし見たい魚おるんやけど、迷ってしもうたら大変やさかい
付きおうてくれへん？」
藍良「え、急だねこはくっち…いいけど
じゃあヒロくんにタッつん先輩、マヨさん
俺こはくっちと…」
こはく「せっかくやし、ALKALOID全員と行きたいわ
ええやろ、ALKALOID？」
一彩「僕は構わないよ、Aも…」
こはく「Aはんとニキはんは別行動や」
こはくちゃんが、ニコニコしながら告げた
え、僕何かした…した気しかしないっすね
巽「…なるほど
ではAさん、椎名さん
俺たちはここで失礼しますね」
藍良「何がなるほどなのォ！？
俺、なぁんもわかんないんだけど！？
って、ちょこはくっち手引っ張らないでェ…！」
こはくちゃんが、白い子の手を掴んで引っ張り
水色の人以外は困惑しながら
5人で人混みの中に消えていった
『…で、どうしよっか…ニキにぃ』
ニキ「そうっすねぇ…デートでもします？」
って、こんなこと言っても
このアイドルの鑑は絶対頷きは…
『アイドル的にはタブーだけど…ま、いっか
今日はAちゃんなんて気持ち悪い呼び方しないでよ
結城Aと、椎名ニキとして
デート、しよっか』
ニキ「えっ…！」
『どうしたの？』
ニキ「いや、まさか了承されると思わなかったんすよ…」
『なんでだよ…自分で言い出したくせに』
ヤバい、ニヤけそうだ
なんとか表情を保っていると、Aは既に歩き始めていた
『ねぇニキにぃ、私イルカ見に行きたい！』
普段わがままなんか言わない、自分の意思は二の次
そんなAも、僕にはこうやって願望を言ってくれる
その優越感は、他とは比べ物にならないほどのものだ
ニキ「いいっすよ、行きましょっか」
あぁ、この子は狡い
愛を振りまくことに慣れすぎている
普通のファンならいざ知らず
僕は、その愛が怖い
ニキ「…あんま、期待させないで欲しいんすけどねぇ」
いつか、僕が僕でいられなくなりそうで
本当に、恐ろしい
『なんか言った？』
ニキ「なんも言ってないっすよ
ほーら、僕がお腹すいちゃう前にデートするっすよ」
『うわぁ、ムードな欠けらも無い…
ま、そこがニキにぃらしくて好きなんだけどさぁ』
ニキ「…僕も、Aのこと好きっすよ」
好きの意味が違うのは、馬鹿な僕でもわかる
でも僕はこの子が、僕の人生の光が
愛おしくて、堪らない
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れいありす(プロフ) - 更新頑張ってください〜続き気になります！ (2020年9月8日 16時) (
レス) id: 8d837f466b (このIDを非表示/違反報告)
琉葵兎(プロフ) - 燐音の気持ちとは反対の「大嫌い」と言うところで涙腺崩壊しました…すごく素敵な作品で大好きです！！(*´-`) (2020年7月8日 10時) (レス) id: 60230182e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2020年6月29日 0時
