動揺する問題児 ページ15
HIMERUside
完全に無意識だった
HIMERUとしたことが…くっ、とんだ失態だ
『…違います？』
HIMERU「…はぁ、なぜこう…貴方には敵わないのでしょうね
えぇ、その通り。HIMERUは嘘をつきました」
『案外あっさり認めるんですね
結構な賭けだったんですけど…』
HIMERU「ですが、桜河に近づくなという要求は嘘ではありません」
そう言えば、彼女の目が揺らぐ
こんなにも弱そうなのに、なぜ折れない
『…嫌です』
HIMERU「たとえ、ファンに言われてもですか？」
『えぇ、嫌です絶対
こはっくんは、私と本心で向き合いたいって言ってくれました
私だってそうです、彼に本心は隠したくない
そう思える人は、この世にそう多くはありません
だから、そんな人を失うのは嫌です
…それでも、世間が反対するなら
アイドルなんか、辞めてやる』
HIMERU「…！」
本気だ、この女は
本気で桜河のことを思い、向き合っている
…これ以上は、無駄ですね
HIMERU「…わかりました
ですが、桜河が苦しむようなことがあれば
HIMERUは貴方を許しません、全身全霊を持ってあなたを潰します」
『そうしてくれて構いませんよ
友達も大事に出来ないくらいなら、その方がいいから』
HIMERU「…気味の悪い人ですね」
『貴方ほどじゃありませんよ』
そろそろ移動しなければいけない時間だ
話も終わったことですし、解放してあげましょうかね
そう思い、手を話そうとした瞬間の事だった
ニキ「HIMERUくーん？ここにいるんす…」
扉が開いて、椎名が入ってきたのは
そうだ、椎名は妙に鼻が利くんだった
HIMERUがここにいるのを、匂いで察知したという事ですか
ニキ「…え、HIMERUくん…Aちゃんに何してんすか…」
HIMERU「違います椎名、誤解です」
ニキ「いやいや、何少女漫画顔負けの超綺麗な壁ドンしといて
誤解だなんて言えるんすか」
HIMERU「椎名、説明しますのでとりあえず移動しましょう」
ニキ「Aちゃん、HIMERUくんに何されたんすか？」
HIMERUを無視し、結城Aに近づいた
まぁ、まだ壁に押し付けている状態なので
HIMERUとも近いのですが
『何かされた前提なのね…
別に、こはっくんに近づくなって言われただけ』
ニキ「HIMERUくん…」
HIMERU「だから椎名、これは違…」
ニキ「詳しく話聞かせてもらうっすよ〜？
事と次第によっちゃあ、僕容赦しないんで」
あぁ、面倒なことになった
『…愉快だなぁ、お前ら』
やはり、HIMERUは結城Aが嫌いだ
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れいありす(プロフ) - 更新頑張ってください〜続き気になります！ (2020年9月8日 16時) (
レス) id: 8d837f466b (このIDを非表示/違反報告)
琉葵兎(プロフ) - 燐音の気持ちとは反対の「大嫌い」と言うところで涙腺崩壊しました…すごく素敵な作品で大好きです！！(*´-`) (2020年7月8日 10時) (レス) id: 60230182e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2020年6月29日 0時
