サッカーなど私に出来ると思うかね【アレスの天秤】

星章対木戸川清修…の後のお時間 ページ38

今日は星章対木戸川清修の試合を見に来ている

試合は既に終了し、帰宅の準備をしている段階なんだけどね

いやぁ…アニメ見ながら灰崎を｢くそ雑魚キーパー｣って呼んで灰崎推しの兄と殴り合いの喧嘩まで発展したの思い出したわ


小僧丸｢豪炎寺さんが負けるなんて…｣


稲森｢それくらい星章が強敵だってことだろ…｣


『うーん…半分正解半分不正解』


小僧丸｢え？｣


稲森｢どういうこと？｣


私の発言に、疑問を抱いた2人


『星章は強敵だよ
でも、それだけじゃない…灰崎が仲間を認識したから勝てたんだ』


これはアニメを見てて思ったこと


野坂｢さすがだね、A。そこまでわかっているなんて｣


客席から立ち、出ていこうとしたところで
野坂さんと、従者のように野坂さんの後ろに着く西蔭が現れた


『貴方どこにでもいますね…』


野坂｢姫の行くところなら火の中だろうが飛び込むよ｣


『飛び込んだことあるくせに』


野坂｢…！教えたっけ？｣


教えて貰ってない、知ってるだけ
というか、後ろの西蔭の目が怖いんだけど


『それで、何の用ですか？』


野坂｢君が見えたから飛んできただけだよ｣


『無駄な体力の消費お疲れ様です』


西蔭｢野坂さん、帰りましょう｣


『そうだそうだ、帰れ！』


野坂…野坂さん……なんか忘れてるような
つくし先輩に言わなきゃいけないこと…


『あぁー！つくし先輩！』


大谷｢ん？なぁに？｣


『この前プレカ買ったらつくし先輩がまだ持ってない野坂さんのカード出たんですよー私いらないんでいります？』


野坂｢え｣


大谷｢え、いいの？｣


野坂｢ちょっとまっ…｣


『もっちろん！私が持っててもしょうがないですし
家に置いてあるんで、明日持ってきますね！』


野坂｢…A｣


少し怒り…というか悲しみを含んだ声で私の名前を呼んだ


野坂｢君の事が好きな男の前で｢いらない｣とか｢持っててもしょうがない｣とか言うのやめてもらえないかな｣


『だって私はきっくん推し…』


西蔭｢野坂さんをいらないというのは許さない｣


『西蔭、お前が関わると面倒だから黙ってて』


野坂｢そうやって…｣


俯いて震える野坂さん
後ろでつくし先輩がキャーキャー言ってるのは後で対処しよう


野坂｢僕のことは｢野坂さん｣って呼ぶくせに、西蔭のことは呼び捨てするとか…｣


『……つまり？』


野坂｢僕の事、悠馬って呼んで
この前みたいに｣


大谷｢一体何があったの、Aちゃん！｣


『後ろから肩を揺らさないでください！酔う！

西蔭、助けっ…』

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