Don‘t like33 ページ35
一織side
何だったんですかあれは…
…行かないといけませんよね、空港に
クラスメイトの言う通り30分で着くので、電車などを乗り継いで空港に向かった
着いたとき、あまり周りに人はいなくて
飛び立つ飛行機が見える席に、一人の女性…いや、五十嵐さんが座っているのが見えた
「五十嵐さん！」
『…え、和泉！？』
「貴方どうして何も言ってくれなかったんですか！クラス騒然としてましたよ！」
『ちょ、何で和泉が此処に居んの！？学校は？』
「貴方の事が大好きなクラスメイトと先生のお陰で…悪い子になれたんです」
唖然とする五十嵐さん
私の言ったクラスメイトに心当たりがあるらしく、何かを納得した表情になった
『それでー？何しに来たの？』
「海外旅行というわけでもなさそうだったので、何故海外に行くのかを聞きに来ました」
『うわぁお、行動力が尋常じゃないね』
「…治療ですか？」
『無視かよ…
やっぱり日記読んだんだ…だろうと思ってたけど』
一気に悲しげな表情になった
その表情は嫌いだ…やめてほしい
「…どうして嘘を吐いたんですか
いつも大丈夫だって…なのにっ……どうしてこんな大事なこと隠してたんですか！」
『悲しんでほしくなかったの…ごめんなさい』
「無理をして…体調不良なのに元気な振りをして…嘘ばっかりですよ貴方
私だって嘘つきは大嫌いです…貴方のそこだけが大っ嫌いです」
一層悲しい表情になる
ごめんなさいと、謝罪の言葉を並べながら
『だって…海外に行っても治る保証なんて無いの！
期待だけさせて悲しませたくない…だから放っておいてほしかったのに…
何で和泉が来るんだよ…！！』
「何ですかそれ…私が来たらいけないんですか」
涙目になりながら叫ぶ五十嵐さん
その顔を見られたくなかったのか、私の胸に顔を埋める
『…何で和泉なの
何で今一番会いたいって思ってる人が来ちゃうの……』
「…それ、本当ですか？」
『本当だよ！今更くだらない嘘なんかつかない！』
「素直なこと言いますね、嬉しいです」
すすり泣く五十嵐さんを抱きしめて伝えた
彼女が嘘をつかないなら、私も吐きたくない
『和泉…まだみんなと遊んでいたい…』
「帰ってきてから遊びましょう
どこにだって連れて行きます、どこにだって一緒に行きますから」
『うん…そうだね』
「あ、そうだ…五十嵐さん、ちょっといいですか？」
『何？』
一旦私から離れた
「本、貸してもらえませんか？」
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あー - 一織かっこよすぎ！凄く感動しました！！これからも頑張ってください！ (2019年4月28日 22時) (
レス) id: f61b58d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
天空の巫女(プロフ) - 1.9さん» ありがとうございます！一織のキャラいまいち掴めてなかったので心配でしたが、そう言っていただけると嬉しいです！ (2019年4月3日 9時) (レス) id: 65781b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
1.9 - 一織最高…!とっても面白いです!!これからも楽しみにしてます!頑張って下さい (2019年4月3日 8時) (レス) id: 47aa25969b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2019年4月1日 15時
