検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:85,117 hit

Don‘t like32 ページ34

一織side

翌日
いつも通り五十嵐さんは私より来るのが遅い

…というか、先生が入ってきても来ないんですけど


「ねぇいおりん、今日らっしーお休みかな」


「私に聞かないでください…やはりインフルエンザだったんじゃ…」


「季節外れすぎない?
俺今日らっしーと遊ぼうと思ってたんだけどなー」


「五十嵐さんは重度の遊び好きですから、それをラビチャで言ったら飛んでくるんじゃないんですか?」


ふざけたことを言っていると、先生が話し出した


「四葉、和泉静かにしろ


…ちょっとお前らに一つ言わないといけなくてな

今日…いや、これから五十嵐は来ない」


先生の発言によってクラスがざわつく
そんな中私に過るのは昨日見た日記の内容


「今日の飛行機で海外へ行くそうだ
先生は数日前から知っていたんだが…五十嵐に言うなと言われていてな

お別れは言われたくないそうだ」


そうか…だから昨日「ありがとう」って…
あれは…今までありがとうってことだったんだ…


「…先生も詳しいことは聞いていない
HRは無しでいいから…お前ら、ちょっと落ち着けよ」


教室内には泣き声やどうして?などの声
日記に書いてあった「日本じゃ治療できない」
だから海外に行くんだ…


「いおりん…大丈夫?」


「何がですか…」


「…泣いてる」


自分の頬に触れると、濡れているのがわかる
何で…泣いて……



「…クソッ……先生!」


「おぉ!?なんだ!?」


大声で先生を呼んだのは、昨日五十嵐さんに告白していた生徒


「五十嵐さんが乗る飛行機ってあとどれくらいで出発するんですか!!」


「えっとなー確かあと1時間半くらい…」


「和泉!!」


「は、はい!」


私の名前を呼んだかと思うと、私の近くまで寄ってきた


「お前、今日体調悪いんだろ…帰れよ」


「何を言っているのかわからないんですが…体調管理はしっかりしてますので…」


「いいから、さっき気持ち悪いって言ってたろ!
泣くほど体調悪いなら帰れ!」


彼の発言を聞いて、クラスメイトが心配の声を漏らす
彼は何を言っているんだ…?

不思議に思っていると、耳元で小声でささやいた


「…ここから空港まで30分で着く
急いで行けよ、和泉」


「…え」


「…悔しいけど、今五十嵐さんは和泉に会いたがってると思う
だから行け、和泉

先生ー和泉体調不良で早退するそうでーす!」


「そうなのか?じゃあ今すぐ下校しろ、和泉」


「え…え!?」


促されるまま、私は学校を追い出された

Don‘t like33→←Don‘t like31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:IDOLiSH7 , アイナナ , 和泉一織
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あー - 一織かっこよすぎ!凄く感動しました!!これからも頑張ってください! (2019年4月28日 22時) (レス) id: f61b58d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
天空の巫女(プロフ) - 1.9さん» ありがとうございます!一織のキャラいまいち掴めてなかったので心配でしたが、そう言っていただけると嬉しいです! (2019年4月3日 9時) (レス) id: 65781b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
1.9 - 一織最高…!とっても面白いです!!これからも楽しみにしてます!頑張って下さい (2019年4月3日 8時) (レス) id: 47aa25969b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2019年4月1日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。