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一織side
校外学習当日
水族館にやってきた私たちは、班別に海洋生物を見て回っていた
『和泉、あの魚何！』
「マダラトビエイですね」
『あれは！』
「トラフザメです。自分で調べてください」
『和泉の博識を此処で生かさず何時生かすんだ！』
「私の知識は何時でも生かせますからご心配なく
あとうるさいですよ、はしゃがないでください」
水族館に初めて来た子供のような目で水槽を見つめる五十嵐さん
私と五十嵐さん以外の班員全員がほほえましく眺めていた
『和泉！チンアナゴ何処にいるの？』
「さっきパンフレット貰ったでしょう…」
「Aは地図読めないんだよ」
「前五十嵐と地図片手に遠出したらめちゃくちゃ迷ったからな」
『根に持ってるなお前らー』
「高校生にもなって地図読めないって…」
『和泉も引かないでよー！』
不機嫌になった五十嵐さんをなだめるために、見たがっていたチンアナゴを見に行く
『わー！可愛いー！』
「そこにいるのはニシキアナゴですね
チンアナゴとは別の生き物なので、チンアナゴの色違いとか言わないように」
『何で聞こうとしてたことの答えを全部言ったの』
「どうせ聞かれると思ったからです」
相当チンアナゴが好きらしく、とても楽しそうに見ている
『チンアナゴとニシキアナゴって、兄貴と和泉みたいだよね
チンアナゴが兄貴で、ニシキアナゴが和泉』
「色的には逆じゃないですか？」
『チンアナゴよりニシキアナゴの方が警戒心が高いんだって
和泉は兄貴より私に対する警戒心がおかしいくらい高いから』
「自覚されていたようで安心しました」
チンアナゴとニシキアナゴに夢中になる五十嵐さん
そんな彼女を見つめていると、さっきまで近くに居た班員が居なくなっているのに気付いた
「ちょっと五十嵐さん、貴方のお友達何処かに行きましたよ」
『名前くらい覚えてやれよ…あぁ、あの2人なら大丈夫。元々はぐれるつもりだったし』
「は？」
『実はねーあの2人両片思いってやつなんだー
だから、この機にさっさと告れってどっちにも言ったら同じ班にしてくれって頼まれたの』
「なるほど…それに私は利用されたんですね」
『まぁ和泉ならそういうことに過干渉しないかなーとは思ってたけど
私が和泉を誘ったのはそれだけじゃないよ』
微笑みながら私を見つめる
利用されていただけでも別に構わないんですが
「じゃあ、何でですか？」
『私が和泉と組みたかったから』
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あー - 一織かっこよすぎ！凄く感動しました！！これからも頑張ってください！ (2019年4月28日 22時) (
レス) id: f61b58d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
天空の巫女(プロフ) - 1.9さん» ありがとうございます！一織のキャラいまいち掴めてなかったので心配でしたが、そう言っていただけると嬉しいです！ (2019年4月3日 9時) (レス) id: 65781b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
1.9 - 一織最高…!とっても面白いです!!これからも楽しみにしてます!頑張って下さい (2019年4月3日 8時) (レス) id: 47aa25969b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2019年4月1日 15時
