Don't like12 ページ14
一織side
放課後になり、帰る支度をしている
『和泉、忘れてないよね』
｢……四葉さんじゃないんですから覚えてますよ、残念ながら｣
『たっくんの悪口は許さんぞ』
｢俺が何？｣
四葉さんの話をしていると、本人がやってきた
「なんでもありませんよ。今日は先に帰ってもらえますか？」
「いいけど…二人で遊びに行くの？」
『うん！じゃあ行くよ和泉！』
五十嵐さんに連れてこられたのは近所のショッピングモール
テラスがあって、夜になると星が綺麗に見えると有名な所だ
「ここで何かするんですか？」
『べっつにー何も考えずに誘ったから今何しようか考えてる』
「バカなんですか？いや、疑うのはよくないですね…バカですね」
『そこは疑ってくれていいと思うんだけど
…そうだ、ゲーセン行こう！』
五十嵐さんの提案でゲームセンターにやってきた
中に入ると、騒音が耳に響く
『このうるささがゲーセンだよ』
「うるさいところで…すね……」
『ん？どうしたー？』
ろ、ロップちゃんの大きな人形…！
このゲームセンター限定で、こんなものできるわけがないと諦めていたものだ
『和泉？』
「はっ…大丈夫です。気にしないでください」
『んー？あ、ロップちゃーん！欲しいの？』
「あんなものいりません」
『私は君が可愛い物好きなの知ってるんだよー？』
「…欲しいですけど、あんなの取れるわけありません」
『それはどうかなー』
ニヤニヤしながら、ロップちゃんの台に近づく
五十嵐さん、変人にしか見えません
訝しげな眼で見ていると、100円を入れて操作をし始めた
『〜♪…お、次で行けそう』
「はい！？」
『…取れた！取れたよ和泉！』
「な…な……ありえない…」
疑ってみるものの、五十嵐さんがロップちゃんを抱きしめているため認めざるを得ない
『どうだ！凄いだろ〜！欲しい？』
「欲しいです！…あ」
『やっと素直になった！はい、あげる』
抱きしめていたロップちゃんを私に渡して歩き出す
「あ、あの…五十嵐さん！」
『なーに？』
「…これ、五十嵐さんが持っていてくれませんか
クラスメイトに見られたら恥ずかしいです…」
人形を強く抱きしめてしまう
五十嵐さんは笑うだろうか…バカにするだろうか…
『なるほど理解した！じゃあ貸して！
寮の前まで持って行ったほうがいい？』
「あ…はい、できればお願いします」
こんなに快く引き受けてくれるとは思わなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あー - 一織かっこよすぎ！凄く感動しました！！これからも頑張ってください！ (2019年4月28日 22時) (
レス) id: f61b58d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
天空の巫女(プロフ) - 1.9さん» ありがとうございます！一織のキャラいまいち掴めてなかったので心配でしたが、そう言っていただけると嬉しいです！ (2019年4月3日 9時) (レス) id: 65781b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
1.9 - 一織最高…!とっても面白いです!!これからも楽しみにしてます!頑張って下さい (2019年4月3日 8時) (レス) id: 47aa25969b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2019年4月1日 15時
