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Don't like26 ページ28

一織side


兄さんが五十嵐さんを思って話す声は
何か愛おしいものを語るように優しくて


「オレ、あいつが居たから今の自分が居ると思ってる」


「兄さん…もしかして兄さんは五十嵐さんが…」


「…かもな、でも一織とAがそういう関係ならオレは諦めるよ」


「…はい?」


悲しげに笑う兄さん
…ちょっと待ってください、兄さん凄い勘違いしてませんか


「私と五十嵐さんは付き合ってないですよ?」


「え?でも陸がさっき…」


「あれは七瀬さんの冗談ですよ」


「へ…じゃあオレ、めっちゃ勘違いして……変なこと言った…忘れろ一織ー!」


叫びながら部屋を飛び出て行った
五十嵐さん…まさか兄さんにも過干渉していたなんて…

兄さん、安心してください
あの人は私に好きじゃないと言われて安心した人ですから

…自分で言ってて悲しくなるな

兄さんを追いかけて、私もリビングルームに向かった
メンバー全員が集まって雑談をしていたようだ


「おぉーイチ、ついに友達から彼氏に昇格したんだって?」


「おめでとう一織くん。でも僕らはアイドルだから、世間の眼を気にしながらの交際になる。
その覚悟を持って、彼女を守ってあげてね」


「oh…イオリ、ワタシより先にガールフレンドを見つけるなんて……」


「やっぱそうなんじゃねぇか…一織…」


「年長組真剣に考えないでください」


来るんじゃなかった
いや、早く誤解を解くべきか


「皆さん、それは七瀬さんの冗談ですから真に受けないでください」


「そうなの?でもいおりんはらっしーの事好きだよな」


「馬鹿げたことを言わないでください
私は先日、彼女に好きかどうか聞かれてはっきり好きじゃないと答えました」


「それは五十嵐さんが可哀そうだよ!一織のバカッ!」


「なんで七瀬さんが怒るんですか…」


突然、私以外のメンバー全員が笑い出した


「な、なんですか…」


「よかった、いつものイチだな」


「イオリ、昨日のこと気にしてないかワタシ心配でした…」


「その必要はなかったみたいだね」


「らっしーのお陰?」


四葉さんが私に問いかける
…こんなもの、聞かなくてもわかっているでしょう


「はい、なので明日彼女にお礼を言わないと」


「五十嵐さんやっぱいい人だよなーオレもっと仲良くなりたい!」


「じゃあオレん家のケーキ屋こいよ、あいつよく買いに来るから」


「お兄さんも見てみたいな、イチの彼女(仮)」


「違うって言ってるでしょう」

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あー - 一織かっこよすぎ!凄く感動しました!!これからも頑張ってください! (2019年4月28日 22時) (レス) id: f61b58d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
天空の巫女(プロフ) - 1.9さん» ありがとうございます!一織のキャラいまいち掴めてなかったので心配でしたが、そう言っていただけると嬉しいです! (2019年4月3日 9時) (レス) id: 65781b15d9 (このIDを非表示/違反報告)
1.9 - 一織最高…!とっても面白いです!!これからも楽しみにしてます!頑張って下さい (2019年4月3日 8時) (レス) id: 47aa25969b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2019年4月1日 15時

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