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摩訶不思議少年 ページ32

逆先side


逆先「ダメ?何が…」


ゆうた「この世界はもうニーズヘッグの被害は起きちゃってるんです
それに、月永先輩が同じような力を持ってる…同じことが起きないとは言い切れない」


逆先「まさか…この世界を捨てる気?」


ゆうた「そのまさかですよ
おれ、この世界気にいってたのでちょっと悲しいですけど」


そう言って彼は、近くで眠る女の子を見つめた


逆先「いいノ?もう一つの世界で、彼女と君がもう一度友達になるなんテ…」


ゆうた「ほぼ無理ですよ
世界の登場人物や時間軸は決められても、人間関係はおれにはどうしようもできないから」


逆先「…だったらまだこの世界で続ければいいの二……何がしたいノ?」


ボクの質問に答える彼は、ずっと悲しそうな顔をしている


ゆうた「ニーズヘッグはまだ生きているんでしょう?
だったら安心なんかできませんからね」


静かに手を前に掲げ
能力を発動し始めた


逆先「待っテゆうたくん!新しい世界で君はどうするノ?」


ゆうた「質問ばっかりですね、逆先さん
簡単なことです。ニーズヘッグを殺します」


逆先「…君にそんなことができるとは思えない
今の世界が一番いい筈なんだ…!だからやめるんだゆうたくん!」


ゆうた「うるさいですよ…もう、こんな世界いりません!」


ボクの静止の声は届かなかった

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逆先「ふぁぁ…眠ってたみたいダ……」


秘密の部屋で目を覚ましたボクは、時間を確認する


逆先「うわ、もうこんな時間…今日くらいは授業に出ないと、センセイがうるさいからネ……ハァ、面倒…」


決心をして、秘密の部屋を出た


「ししょ〜!」


逆先「え、ソラ?どうしてここ二…」


春川「レッスンの時間だから呼びに来ました!
秘密の部屋の時計がズレていたから、もしかしたら気づいていないかと思って!」


逆先「ズレて…って、今放課後?」


春川「はい!早くししょ〜とせんぱいとレッスンしたいな〜!」


逆先「センパイの方が遅かったら殴ろうカ、ソラ」


また今日も授業に出なかったし、明日くらいにセンパイからなんか言われそうだナ…


逆先「…あれ、何で開く……」


資料室の扉を開けて、なぜかそう呟いた


春川「ししょ〜?この扉はもともと空いてるな〜」


逆先「あ…ごめんネ、寝ぼけていたみたいダ」


この違和感は何だろう

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2019年1月1日 14時

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