化け物少女23 ページ27
ゆうた「う〜…大神先輩に怒られる〜」
『さっきからそれしか言ってないけど…今連絡しとけば?』
ゆうた「今日アニキがおれの携帯勝手に持って行ったせいで携帯を携帯してないのー」
『うわぁ…どんまい』
なんて話している間に資料室に到着した
『…?』
ゆうた「ん?どうしたの有島さん」
『いや…なんか後ろに人の気配が……三人くらい』
ゆうた「えぇ…怖いこと言わないでよ……
最近、おれ達のことよく思ってない人がよくわかんない嫌がらせしてきて
ただでさえ気が滅入ってるのに……」
『へぇ…アイドルって大変だねぇ……』
ゆうた「有島さん、頼むから後ろ見ながら話さないで」
後ろの気配は気のせいだということにして
資料室に足を踏み入れた
『ここ誰も使ってないでしょ…埃っぽい……』
ゆうた「昔の事なんて知らないほうがいいって人が多いからね…」
『…此処まで案内してくれたらもう大丈夫だから
軽音部へ行ってどうぞ〜案内してくれてありがとう』
ゆうた「うん!おれ今日携帯持ってないから迷ったって言われても助けられないからね!バイバイ♪」
『なんでそういうこと言って去っていくの?』
資料室を出て行こうとする葵くんを見送っていると
聞きたくない音が聞こえた
そう…扉から思いっきり「ガチャッ」って聞こえた
ゆうた「へ?」
『ねぇ、今ガチャッっていわなかった?』
ゆうた「き、気のせいだよきっと…あれ、開かない……何で!?」
葵くんが思いっきりドアを開けようとしてるんだけど
ガチャガチャいうだけで開かない
『鍵…閉まってるの?でも、この鍵内側からは開け閉めできないはず……』
ゆうた「外から閉められたってこと…!?開けて!!開けてください!!」
葵くんの叫び声に反応したように、扉の外から声が聞こえた
「くっ…はははっ……やぁっと2winkを陥れられる!」
「お前ら一年のくせに調子乗りすぎ。軽音部入って朔間さん味方につけたからってさぁ」
「もうすぐ仕事があるんだろ?此処に居たら練習もなんもできないもんなぁ
頑張れよ、2winkちゃん♪」
ゆうた「…こいつらだ……おれたちに嫌がらせしてくるの…」
『…ごめん、気づいてたのに……』
ゆうた「有島さんは何も悪くな…そうだよ、有島さんは関係ないんです!彼女だけは助けてください!!」
『葵くん…』
「有島さん…?あぁ、プロデューサーのか…」
「ダメに決まってんだろ、お前も出てきちゃうからなぁ」
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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時:2019年1月1日 14時