【文豪ストレイドッグス】人虎と変人と理想主義者に囲まれてるので助けを求 (ページ18)

今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:60,744 hit

～太宰「昔から思ってたんだけど、君って私の事が好きなのかい？」『ボクはそんな感情を持ち合わせた覚えはありません』太宰「泣きそう」～ページ18

遠くに行くのもめんどくさいので、うずまきでお話しさせていただきます

『太宰さん…あなたは昔の私を知ってるんですよね』

太宰「あぁ、そうだよ」

『教えてくれませんか……私が自分の事を「ボク」と云っていた時の事を……
私はマフィアなんですか？』

太宰「順を追って説明していかなくてはいけないね」

　
　
　
　
※ここから過去の話なので太宰side

昔、まだ私が此処に居なかった頃の話だ
私とAは芥川君の教育係をしていたんだ

太宰「A、芥川君の教育係だけど」

『龍がどうかしましたか？』

太宰「もし厭なら放棄してもいいんだよ？」

『いいえ、厭ではありませんし…ボクは太宰さんと常にともに行動することが命じられてますので』

Aは感情が動くことは少なかったけど、皆を慕って皆に慕われるようなそんな子だった
私の友達とも仲が良かったんだよ

とある酒場での事だったかな

『太宰さん……此処で何を』

太宰「あ、A」

『またご友人と飲んでらっしゃったのですね』

「Aさんか…お久しぶりです」

『「さん」付けも敬語もいいって云ってるのに…織田作は変わらないね』

織田「こうやって会う仲だとはいえ、貴方は幹部ですから」

『そういう堅苦しいのは嫌い』

織田「申し訳ありません」

太宰「織田作…そういうのが厭だって云われてるんだよ？」

織田「そうなのか…」

君はきっと、織田作が私に対して敬語を使わない癖に自分に使ってくるのが厭だったんだろうね

「Aさんはもう少し幹部という自覚を持ってはどうですか」

『安吾……それは太宰さんに云うべきでは？』

坂口「あの人には何を云っても無駄でしょう」

『まぁ…否定はしないけど』

太宰「一寸！二人とも酷いじゃないか！」

こうやって4人で笑い合える時間は、そう長くはなかった
其の内の1人が命を落としたから

ミミックの首領アンドレ・ジイドと織田作が戦い、相打ちになった

『太宰さん！！何処行ってたんですか！！！』

太宰「ねぇ……A」

『ボクの質問は無視ですか……何です？』

太宰「此処で……マフィアで一体何が見つけられるんだろう…」

『…ボクの記憶では「生きる意味」が見つかると云っていましたよね』

太宰「………そんな物…此処には無いって、織田作が」

『織田作が……そういえば織田作とさっきから連絡がつかないんです』

太宰「つくわけないよ……織田作は死んだからね」