義勇さん好きもっと集まれ！義勇さん短編集〜 第２弾

彼シャツしてみたら… ページ41

宇髄「確かに(名前)に派手に似合ってやがるな！

　 それにしても冨岡もやっぱり男だな！」

後者の言葉が理解できなくて宇髄さんを見つめるけど、

私は日輪刀を握ることに集中した。


宇髄「(名前)、そっちは頼んだぜ！」

(名前)「はい！」

義勇さんは更に鬼がいると思われる場所へ先に行った。

私と宇髄さんはその邪魔をする鬼を斬っているところだ。

この数じゃいつまでたっても終わらない…！

ここは宇髄さんの援護にまわるためにもあの技が有効だ。

(名前)「雪の呼吸、参ノ型 六華繚乱！」

雪がサラサラと優しく舞った、

それはまるで花弁がはらり、はらり、と風に揺られるように。

雪がヒューヒューと吹雪のように激しく舞った、

それはまるで花弁が入り乱れるように。

次の瞬間、鬼たちは凍りついたように動けなくなってしまった。

宇髄「ありがとな、如月！これで派手にぶった斬れるぜ！」

私が3、4体斬ったところで他の鬼の首はもう地面だった。

宇髄「おし、冨岡のとこ行くぞ！」

(名前)「はい。」

義勇さんの所に追いついた頃に、もう鬼を斬り終えていた。

義勇「ご苦労だった、今日はもう終わりにしよう。」

言う通り、月がほのめく夜空の下を歩いた。

宇髄「なぁ帰りに飲んでいかないか？

　 飲まなくてもどっかで食べて帰ろうぜ。」

義勇「たまには悪くないかもしれないな、(名前)は…それでいいか。」

2人の会話に耳を傾けてばかりだったせいか

急に話をふられて少し驚いてしまう。

(名前)「あ、はい！でもお酒は控えておきます。」

私の返答に義勇さんも「そうだな。」と言って、

2人ともお酒は控えておいた。

宇髄さんは少しつまらないそうにしながら、

行きつけのお店に連れて行ってくれた。


宇髄「なぁ如月、その羽織…やっぱりいいな。」

義勇さんが席を外したところで、

頬がほんのりと紅に染まった宇髄さんが言った。

(名前)「ありがとうございます。

　 やっぱり義勇さんってお洒落ですよね！」

私が義勇さんがいないのをいいことに

義勇さんを褒めると、宇髄さんはニマニマと笑みを浮かべた。

宇髄「ちげーよ、冨岡にも独占欲が存在してんだなってことだよ。」

どくせんよく？

(名前)「どういうことですか？」

私はちらりと着ている半々柄の羽織を見る。

宇髄「その痕、冨岡だろ。」

宇髄さんは隊服でギリギリ隠しきれなかった、

私の首元にある紅い花を指さす。

(名前)「こ、これは…。」

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