ナカノヒトゲノムでテーマにそって短編集！ なんとなんとの第２弾

マキノ編 ページ24

❤

マキノくんはさっき私が机に置いたアイスから、

銀のスプーンでアイスをすくい口に含んだ。

「チュ」

(貴方)「んっ、ふ…マキノくっ…！」

触れるだけの唇は、徐々に深く甘くなっていく。

唇が離れると、私たちは白銀の糸で繋がっていた。

口元に残るバニラの味。

マキノ「……うつってもいい、傍にいたい。」

顔から火がでるように熱くなった。

熱のせいじゃない、マキノくんのせいだ。

私が「うん」と言うように頷くと、

また甘いキスが繰り返される。

絡められる舌でバニラアイスが溶かされる。

「チュ、クチュ、チュク…。」

マキノ「……甘い。」

首元のネクタイを少し緩めるマキノくんは、

普段見慣れた彼とはかなり色っぽくて新鮮に思う。

バニラアイスがなくなっても、このままずっと

キスをしていられたらいいのに…と思った。

熱くなった私の体は火照って、力が抜ける。

恥ずかしさで、それが風邪のせいだと思いたくなった。

(貴方)「マキノくん、大好き…だよ。」

愛しい彼を見つめて、私は笑みを浮かべ伝えた。

するとマキノくんも柔らかい笑みを浮かべて、

耳元で囁くように言った。

マキノ「……好き、(貴方)のこと大好き。」

愛を伝えるかのように再び触れる唇は、

私たちを永遠に繋いだ。

―――――――――――――――――――――

―次の日―

目が覚めると、熱の辛さはすっかりなくなっていた。

クルリと体を寝返れば、隣には大好きな彼。

風邪がすっかり治り、着替えようと思い

ベッドから起き上がろうとする。

マキノ「………ダメ。」

私の手を掴んで離さないマキノくん。

(貴方)「でも私、着替えなきゃいけないし…。」

するとマキノくんは私をジっと見つめた。

マキノ「……デート、なくなったぶん。」

そう言われて、私はベッドからでられなくなった。

マキノ「……寂しかった、(貴方)がいなくて。

　 だから今日は…ずっと一緒。」

まるで子犬のような表情でこちらを見つめる

マキノくんが可愛くて、コクンと頷いた。

(貴方)「次はちゃんとデートしようね。」

マキノ「うん。」

天使の羽みたいにふわりと柔らかく微笑むマキノくん。

デートといってもゲノムタワーの中だから、

部屋デートだしゲームするぐらい。

でもそんな時間もマキノくんと一緒なら私にとっては宝物だ。

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はるさんからキャラリクで「マキノ」でしたm(_ _)m

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