愚図で泥棒で最低なので、今日も悪役を演じます

悪役　弐拾参 ページ25

冨岡義勇side

俺達鬼雷以外の柱は、月光山に任務に呼ばれた

そこでは大量の鬼が次から次へと現れ、斬っても斬っても終わらなかった

呼吸を出し尽くし、全員フラフラな状態で、ただ鬼を斬り続けた

呼吸が苦しい

肺が破れそうだ

「水の呼吸 肆の型 打ち潮！」

鬼の頸を斬ってガクッと膝をつく

「はあ、、、はあ、、、」

「しのぶちゃん！大丈夫！？」

「余所見すんな！来るぞ！」

「くっ、、、」

胡蝶はすでに息をあげ

甘露寺は傷だらけ

不死川は大量の鬼に狙われ

時透は意識朦朧とし

煉獄は体力の限界を通り越し

悲鳴嶼は血を大量に流し

宇髄は刀を一つ折られ

伊黒は右腕に重傷を負っていた

俺はボロボロでとにかく鬼を殺していた

ただ一つ気になるのは、桜見の姿が見当たらないこと

何故かさっきから姿を消している

俺は親玉を消しに行ったのだろうと思った

その時左の方から強い気配を感じた

その気配に気を取られ、よそ見してしまった

鬼が俺の腕に爪をたてた

『鬼の呼吸 弐の型 鬼殺シ！』

鋭い刃が飛んできて、辺りの木もろとも鬼の頸をはねた隊員がいた

それは

『無事か！？』

嫌われ者の鬼雷だった

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