山田家の長女はある意味変人

7話 ページ8

『気を取り直して……私ではこの依頼のお役に
立てそうにないので兄や弟達に頼んだほうが……』


一二三「いや。僕の女性恐怖症が効果をなさない女性がいるって知れただけでいいのさ。」


………もう突っ込むのやめよう。うん、やめよう。


独歩「今回の依頼料はきっちり払います。」


『いや、貰えない。私はあまり役に立たなかったからな。』


独歩「払います。」


『大丈夫です。』


独歩「払います。いや、払わせてください。」


『大丈夫って言ってます。』


口論する私達を制するように寂雷先生が言った。


寂雷「なら私達が四輝ちゃんの依頼を一つ
　 手伝うのはどうかな？独歩君たちが
　 払うはずだったお金は働いた給料に
　 する、みたいなね。」


独歩「『！？』」


『……そうですね。それなら少し危険ですけど
いい依頼があります。』


私は昨日あった依頼のことを話した。


『てなことがあって一二三さんには手伝って
もらおうと思ってたんです。その手間が
省けた。』


独歩「まさかまた熱狂的なストーカーが事件を
　 起こしてるなんて……。」


一二三「俺っちもびっくり！！」


私のほうがびっくりだよ。


『ただまぁ。依頼者の人の話が本当だとは
思ってないですけどね。』

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