山田家の長女はある意味変人

35話 ページ36

『右の通路に3人、左に2人、奥の通路には……
5人いるな。』


私達はビルの中枢まで侵入した。そのチームが
いるのは最上階から1階下がった9階らしい。
ちなみに私達が今いるのは8階だ。
9階に上がる階段はやっぱりと言うのか
見張りの数もそれなりだった。


『どうする？あの数を突破するとしても
確実にバレるぞ？』


銃兎「そうですね……。」


左馬刻「んなもん、アイツ等全員ぶっ飛ばせば
　 いいだろうが。」


理鶯「それでは突破する前に我々の方が
　 数で押されてしまう。」


『もう少し計画詳しく立てとけば良かった。』


こう言う肝心なところで爪が甘いんだよな私。


『あ！いいこと思いついた。』


銃兔「何ですか？」


『こういう作戦はどうだ？』


1.銃兔の部下でビルの周りを固める。
　そうすれば中の奴らは慌てふためくはず。

2.その間に私が変装してさらに撹乱する。
　 その間に3人は奥へ進む。

3.ぶっ飛ばす。


『ほら。名案じゃない？』


理鶯「確かに分かりやすい作戦だ。だが
これは四輝の負担が大きいのではないのか？」


『それなら大丈夫だ。バレても多少の戦闘
程度なら大丈夫。』


私は怪我した拳を見せるようにヒラヒラさせた。


左馬刻「んじゃ銃兎。パパッと頼むわ。」


銃兔「全く。人使いが荒いですね。分かってますから少し待ってください。」


そう言って銃兔は携帯片手に通話を始めた。

36話→←34話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す