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32話 ページ33

『ただいまー。』


二郎「おかえり、姉ちゃん!」


三郎「おかえりなさい、四輝姉!」


家に帰ると二人の弟が小競り合いをしながら
出迎えてくれた。


二郎「俺のほうが早かったね!」


三郎「いや!僕のほうが早かった!」
 

一郎「お前ら玄関だぞ!」


兄さんの鉄拳が二人の頭に落ちた。痛そ……。


『ただいま兄さん。』


一郎「おかえり四輝。もう飯、できてるぞ。」


『ありがとう、兄さん。』


私はそう言って家に上がった。









一郎「今日はどうだったんだ?」


『どうもこうもないよ。掘れば掘るほど出てくる。』


私は夕食の席で今日の出来事を話した。


『学校の生徒が違法マイクを持つ集団と
つるんでるっていうやつ。なんかその集団、
やく物も扱ってるらしいんだよ。』


三郎「やく物……ですか?」


『しかも明日、大きな取引があるらしいんだ。』


二郎「姉ちゃん、その取引どこであるんだ?」


『ヨコハマ。』


そういった途端、兄さんの顔が少し歪んだ。


『兄さん。仕事に私情をはさんでいられない
ときだってあるだろ。あっちはあっちで
動いてたらしいしな。』


一郎「どういう事だ?」


『言っただろ、やく物が絡んでるって。
左馬刻の組はやくご法度、しかもヨコハマで
行われてる。否が応でも動かざる負えないだろ。』


兄さんは渋々だが納得してくれたらしい。


一郎「でもできるだけ関わるなよ?」


『兄さんは心配し過ぎなんだよ。危ないことは
しない………はず。』


三郎「しないでください危ないこと!」


二郎「姉ちゃんに何かあったら嫌なんだよ!」


『……はい。』


でも嫌なんだけど巻き込まれるんだよな。
この体質、本当にどうにかしたいわぁ。

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ふうか - まだいいほうでは...?私の場合キャンディ缶コレクション三つ買って、全て寂雷先生でした。まぁ、推しだけど!!乱数君も推しだから、欲しいんだが!!!( ;∀;)( ;∀;) (2020年12月21日 23時) (レス) id: 1bf0e3692e (このIDを非表示/違反報告)
soramamek0427(プロフ) - モモペさん» コメントありがとうございます!確かに誰が出ても嬉しいですよね!でもやっぱりと推しが欲しい! (2020年1月11日 8時) (レス) id: ad5477bcbf (このIDを非表示/違反報告)
モモペ(プロフ) - 私も推し運欲しいわぁ…私独歩率が高いのよねぇ、みんな可愛いから誰が出ても嬉しいんですけど. (2020年1月11日 8時) (レス) id: 92802dac20 (このIDを非表示/違反報告)
soramamek0427(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます!次こそ幻太郎(POSSE)が来るように投資します! (2020年1月10日 19時) (レス) id: ad5477bcbf (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 私も推しあてる能力欲しい笑 (2020年1月10日 18時) (レス) id: f1479774ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そらまめ | 作成日時:2019年12月29日 21時

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