山田家の長女はある意味変人

24話 ページ25

何故シブヤに向かわなければいけないか。
その理由はただひとつ。
シブヤの友人からも依頼が来ているからだ。
その友人は良く言えば明るくて元気で可愛い。
悪く言えば裏表の激しい中身子供。


『もう時間のはずなんだけど………』


？「やっほっほ〜！お待た〜！」


女子高生みたいなのりで登場したな、コイツ。


『乱数、重いからどいてくれ。』


乱数「えぇ〜！いいじゃん！」


今、乱数は私におんぶされるような形になっている。


『乱数、やめないならこのまま帰るぞ。』


乱数「それは困るからやめる〜☆」


やっと降りてくれたか。
その時


？「乱数、待ってください。」


乱数の後ろから和服姿の青年が早歩きで来た。


『乱数、この人誰？』


？「妾は有栖川帝統というしがない変人ギャンブラーでおじゃる〜。」


『は？』


有栖川帝統？何言ってんだコイツ。
私が突っ込もうとしたその時


？「誰が変人ギャンブラーだ！」


？「あいたっ！」


後ろから来たもう一人の男が和服の男を小突いた。本物が来たな。


『よっ。久しぶりだな、帝統。』


帝統「ん…？って、お前四輝じゃねぇか！！
　 元気にしてたか！！」


『お前の方も餓死してなくて安心したよ。』


乱数「帝統、知り合いなの〜？」


帝統「あぁ！何回か賭場であって金を貸して
　 くれたり飯奢ってくるたりすんだよ！」


そう言うと二人はものすごい顔をした。


？「帝統……。貴方、未成年からもお金を
　 借りているんですか？」


帝統「は？未成年？」


帝統は私と和服の男を見度見した。


『私まだ18歳だぞ？』


帝統「嘘だろぉ！？」


『ホント。』


乱数「そうだよ帝統〜☆四輝はまだピチピチの
　 高校生なんだぞ！」


何故にかショックを受けている帝統。
未成年にお金を借りていることがそんなに
ショックなのか？

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