【まふまふ】眠れる森のシンデレラ

シンデレラ 8 ページ8

センラ…だっけ、

金髪に近い片方だけ伸びた黄色の髪。シトリンのような黄色い輝く目。全身を白で整え、ただでさえ整っている顔がさらに際立って見える。




僕、魔法使ってるよね？今姿隠してるよね？？
こわ、なんだよ、え、









そう、軽く動揺しているとドアを開ける大きな音が響いた。









「…はぁっ…はぁ、」









一瞬にして静寂に包まれる大広間。
ドアの音に驚いて静かになったというより、みんな彼女の美しさに言葉が出せないと解釈する方が正しいだろう。









以前見た時とは違う、闇夜に踊る星屑を閉じ込めたような夜空色のドレスに身を包む彼女はここにいる誰よりも美しかった。









やっと、見つけた









そう思ったのに









「来るの、遅かったね」









「ごめんなさい、少し準備が遅れてしまって。」









「まぁ、まだ時間はある。ゆっくり楽しもうか？」









透き通る彼女の声に聴き惚れる間もなく、4人の王子が彼女の元へかけより、リーダー的な存在のうらたぬきとかいうたぬきが彼女の手を取って大広間の中央までエスコートする。

その瞬間、音楽が鳴り始めた。









みんな思い思いのダンスを踊り始める。

そんな中1人、僕は取り残された。









「どういう関係だよ…」

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