【センラ】七夕だから

七夕なのに ページ2

「んー、ん」



どうしよう。笹の葉に手が届かない。
なんてったってこの私、身長が150cmしかありません。

一生懸命笹の葉に手を伸ばす私をみてセンラがくすくす笑ってる。




「見てるなら助けろよ！！」





「いやあ〜だって……あは、」





「う〜〜もういい！自力でやるもん」




笑いすぎて涙まで溜めてるこいつ。
絶対許さん。来世まで呪ってやる。




「はいはい、Aちゃんかしてみ？」




「志麻くん…！イケメン……でも届くの？」





「せっかくやってあげよ思ったのに！これくらい届くわ！！」





いつの間にか側にいた志麻くんに短冊をひょいっととられる。
でも志麻くんは高いと言えるほど身長を持ってないから背伸びしてやっと結べたって感じ。


センラに目を寄越すと何故か笑いは収まって真顔で。
面白くなさそうな顔をしてるから何でなんだろうと聞いてみる。





「センラ？」




「志麻くんにやってもらうなら最初からセンラに頼めば良かったですやん」





「……センラにはお願い事みせたくなかったから」





「なにそれ、」





不機嫌そうに顔を歪めてすたすたと歩いていってしまった。
何がいけなかったのか全然分かんなくて志麻くんを見る。
志麻くんは全てを見透かしたように笑ってて。





「学校いこか。遅刻なる」





「、うん」

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