【歌い手】After Rain Online【After the Rain】【SAO】

第2話 ☆ ページ5

今、私を含むプレイヤー全員が第一層の広場に集められてる


いや、閉じ込められてるっていうのが正しいのかな？


この場から出られないこと


そしてゲームマスターが言い出すこと


全てが





怖い


？「諸君らが自発的にログアウトすることはできない、もちろん外部の人間が強制的にナーブギアを停止させたり解除することもできない」


じゃあ、私たちは一向に元の世界に戻れないってことじゃん


あれ？でも、もし事故とかなんかでナーブギアが外されたらどうなるんだ・・・？


？「もし、それが試みられた場合・・・・」



≪諸君の生命活動が停止する≫


頭の中で言葉がエコーする


一瞬意味が理解できなかった


どういうことなの・・・？


つまり


死ぬってことなの？


ざわめきが更に増す


？「そしてHPが0になった場合アバターが消滅し、現実世界でナーブギアによって脳が破壊される」


なんで


なんでこんなことができるの


一体何を考えているの


わからない


理解ができない


？「解放される場合はただ一つ、このゲームをクリアすればよい。第100層にいるボスを倒したらクリアだ」


無茶ぶりだ


『酷い・・・あんたは人の気持ちっていうのがないの！？』


私が一生懸命叫んでも


周りの悲鳴にかき消される


この無力感


いくら頑張っても無駄


そう言われているみたいだ


？「諸君らの健闘を祈る。最後にアイテムストレージに私からのプレゼントを用意してある、確認してくれ」


ぷ・・・プレゼント？


謎だけど確かめてみると確かに何かある


『手鏡？』


とくに代わり映えのしないただの手鏡


こんなのが何の役に立つんだろ・・・


『って、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』


ま、眩しい！！！


目を思わず瞑る


そしてじきに光がなくなり、目をうっすら開けてみる


鏡をまた見たら


『わ・・・私・・・？なんで！？』


アバターじゃない


本当の私が写っていた

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