結ばれない運命 ページ40
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朝。
目を覚ますと窓からは穏やかな日の光が差し込んでくる。
テレビを観ながら、お母さんが作ってくれたご飯を食べて、お母さんが仕事に行くのを見送った。
「風、うざっ…」
家を出て早々、不機嫌になる。
今日は１限目が空きコマだったから朝からゆっくり優雅に紅茶を飲んでいたのに。
それでも、上を見上げると青くて雲１つない空が広がっているのだ。
そんな良い天気とは裏腹に、今日は風が強く容赦なく私の髪を乱していく。
はじめは乱れる度に邪魔だと髪を整えていたが、次第に面倒くさくなり放置してしまう。
その為、視界が髪でよく見えない。
雨の中、征十郎に「好きだ」と言われたあの日から数日が経った。
あの後、家に帰っても何もする気になれなくて、服を着替えてから濡れた髪のままベッドに横になったっけ…
そのおかげか、次の日は案の定体調を崩してしまったけれど。
今でも思う。
なんであの時、きっぱり「付き合えない」と言えなかっただろうって。
征十郎は分かってるはずだ。
今私は誰が好きで、誰といたいのかを。
それでも征十郎は、私に好きだと伝えてくれたのだ。
……それなのになんで私…
「…ははっ、そんなの…」
そんなの、もう気づいてるくせに。
《間もなく二番線に電車が参ります。危険ですので…》
……この恋は、きっと叶わないって。
そう、心のどこかで分かっていたから。
「あ、おはよう。A。」
「おはよ〜早いね」
講義室に向かえば、既に飛鳥が椅子に座っていた。
その隣に腰がけ、必要な物を鞄から出す。
「今日は3限目空きコマらしいね。」
「え、そうだっけ？」
「私もさっき聞いたんだけど、教授が風邪こじらせたらしいじゃん。
だからお昼はどっか食べに行こうよ」
「いいね、そうしよ。
小百合にも聞いて…「おはよおおおお！！！！」
明らかに彼女だと分かる大きな声が講義室に響き渡った。
見上げると、小百合が階段を降りてきていた。
そして、私達の後ろの席に何故か座る彼女は「聞いて聞いて！」と前のめりになりながら何だか興奮していて。
「おはよう、小百合。」
「…朝っぱらから元気ね、あんたは。」
「おはよう！2人とも！ちょっと聞いてくれる？！」
上の段にいる小百合を見ながらだから自然と目線が上がってしまう事が嫌なのか、少し眉間に皺が寄ってる飛鳥に苦笑いを浮かべてしまう。
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美樹菜(プロフ) - 赤司くんと黛先輩が好きなので、こういう小説見れて嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2019年1月2日 23時) (
レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
黒路 - 結局最後まで自分に甘いだけですね夢主ちゃん。現実にいたら恋愛でも結婚でも長続きしませんね。 (2018年9月18日 7時) (レス) id: fa1a11a816 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - かふぇらぺさん» ありがとうございます！夏休み終わってしまいました...全然更新出来ず申し訳ないです...。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ぴこさん» いつも感想ありがとうございます！！長い間更新出来ずにすみませんでした。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - 黒路さん» 黒路さん、初めまして！読んでもらえて嬉しいです。そうはっきり言ってもらえるのとってもタメになります！あがとうございます！！ (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅夢 | 作成日時：2017年11月5日 14時
