Episode.16 ページ17
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〈あー?〉
久々に聞いたその声は、いつ聞いても変わらないダルそうな声だった。
「ねえ!今暇?!お願いがあるんだけどさ!!」
〈無理。〉
「えっいや、あの私まだ何も言ってな…」
〈お前の考えなんて聞かなくても伝わってくんだよ。
なに?どーせ家行かせてとかじゃねえの?〉
「当たり!さすが大輝!
ねえ!いいよね??!!!お願い!困ってるの!」
〈だから無理だっての。俺、今日夜勤だし〉
「そこをなんとか!!」
〈何度もだりぃなお前。
今から街を守んなきゃなんねぇんだよ〉
「困ってる私1人守れないで誰が街守れるかっての」
〈なに逆ギレ?つーかお前は例外だわ〉
『地域警察 生活安全局地域課』
俗に言う、お巡りさんだ。
あのアホ峰は、街を守る正義のヒーローになっていた。
あのアホが何で警察官になりたかったのか、その動機を聞いた時アイツ何て答えたと思う?
『は?んなの決まってるだろ。
コ〇ン見てうわかっけーって思ったから』
いや、子供か!って思った私は何も悪くないよね?
あの某アニメ見て仕事決まるなんてさ、しかもちゃんと受かってなっちゃってるし…
こいつは何かと、本番に強いって言うか…
「…ケチ」
〈ケチで結構。じゃーな、もう切るぞ〉
「…ま、待って!ねえ大輝!お願い!!!!」
〈お前もしつけーな。仕事あるって言ってんの分かんねぇの?〉
「目の前に困ってる人いるのに!放っておいていいの?それでもお巡りさんなの!!?」
〈へーへー、じゃーな〉
「ちょ、ストップ!!」
耳に届く声が遠くなった。
大輝は本当に切ろうとしているって事だ。
大輝以外、今の私には頼れる人なんていないわけで…つまり、何が何でもあいつの頭を縦に振らなくちゃなんない。
どうしようか、…ここはマイちゃんでつる?
いや…それは結構前に使っちゃったからなあ。
悩みに悩んで、私は大輝とのトークを開く。
上へスクロールしていくと、あるトークで指を止めた。
あ。見っけ!!(笑)
「…ねえ、大輝。
もしも良いなら、前貸したお金ちゃらにしてあげる」
〈は、〉
「それが嫌なら明日までに返す事。どう?
結っっ構、いい条件だと思うけどなあ〜???」
〈…お前それはまじできたねぇわ…〉
「だったら断れば?
私は別にどっちでもいいよ。大輝が決める事だから。」
こいつの事だから、こういう関連だときっと…
〈いーぜ、来いよ。大歓迎〉
「だよね?今すぐ行く!!」
ほら、ひっかかった。
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羅夢(プロフ) - スカビオサさん» あ、ほんとですね!!!ご指摘ありがとうございます助かります! (2017年5月30日 7時) (レス) id: da06b6f43d (このIDを非表示/違反報告)
スカビオサ(プロフ) - 天ノ弱は曲名なので、天の邪鬼だと思います。意図的でしたらすみません。 (2017年5月30日 2時) (レス) id: b80a207be1 (このIDを非表示/違反報告)
あんぽんたんこ(プロフ) - 羅夢さん» お話さっき書きました笑 駄作なんですけど…笑 ありがとうございます´`* (2015年8月3日 20時) (レス) id: 715647ff88 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - あんぽんたんこさん» 赤司君とのお話書いてるんですね♪嬉しい、仲間が出来た感じがします。(*^^*)ぜひ、お友達になりましょう!!! (2015年8月3日 20時) (レス) id: 6d912d8097 (このIDを非表示/違反報告)
あんぽんたんこ(プロフ) - 羅夢さん» はい!´`*自分始めたばっかりで不安がいっぱいで、お友達希望してもいいですか?図々しくすいません。 (2015年8月3日 20時) (レス) id: 715647ff88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羅夢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/soraland2
作成日時:2015年8月3日 14時