【銀魂】空から女の子が降ってきました。18

第六百九十八訓 ページ8

とりあえず周りの人達を避難させようと思い、火事だと思って混乱している所から皆で誘導。



愛染香だと知られると更に混乱するので火事ということにしておいた方がいいだろう。







月詠「みっ皆の者、早く避難しなんし！！煙を嗅げばとんでもない事になりんす！！」



『煙のない風上の方へ逃げてー！』






ワァァァッ、と周りの人達が避難していく。
それに乗じて月詠ちゃんが私達に指示を飛ばした。






月詠「新八、神楽、A！すまぬ、近所から水を借りてきてくれ！」



新八「はっ、はい！」



『おっけー！あ、あと月詠ちゃん！火元のうなぎ屋の七輪の煙は早めに消しといといた方がいいよ！』



月詠「あぁ！」






本物の火事と同じく、香なのだから水をかければ確かに消えるだろう。消す時も煙を吸わないようにしなければならないけれど。






『新八君、神楽ちゃん！君達はあちらの家から！私はこっちの家から借りてくるね！』



神楽「ん、分かったアル！！」






新八君と神楽ちゃんの二人と別れ、近所の家へと走る。水か……バケツでもいいけどなんならホースとかの方がいいかも。



そう思案しながら、辺りを見回し走り続けていると。








.










＿＿＿＿＿＿「あり、A……？」












聞き覚えのある声がした。
…いや、違う。人違いならぬ声違いだ。だってここに居るはずがないし。






『さてと、それより水ー……』



「おい無視してんじゃねぇよ」



「何でここに…いそいそと出ていったからまたデートか何かと思いやしたが」






あれれ、あれれれれ、おかしいな。
完全に声違いじゃないぞ、何ならもう一人出てきたんだけどな。


……いやでもここにいるはずないもんね。






「まさかとうとう本格的に遊女と同性【ピーー】を」



『そんな訳ないだろう！！！！』






あ、反応しちゃった。






「やっと反応した…なんでお前こんなとこいんだよ」



『そっくりそのままお返しするんですけど＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿トシ、総悟』






反応しちまったものは仕方ない、と聞き覚えのある声の主二人に向き合った。




…………飽きる程見た顔の、トシと総悟に。










(いや何でここいんだよ)










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