【銀魂】空から女の子が降ってきました。18

第七百三十訓 ページ40

どう頑張っても有くんが止まってくれないこの状況に顔が熱い。



そして切れ掛けの理性で何とか頑張って思考を回転させる。こんな時でもこの頭は役に立つものだ。





(待って、これはさっちゃんの時とデジャヴっていうか最早一緒って言うか…要は酷似しているんだよね？？そんでさっちゃんと有くんは殆ど思考回路が同じ……)





なら、さっちゃんを振り切った時と同じ方法で有くんと接すれば何とかなるはず……。

確かあの時は武力行使だったよな……そしたらあっちが勝手に変な妄想して天井裏に戻って行ったような…？





(じゃあどうする？また武力行使か？で、でも今の有くんには通用しなさそうというか……！！)






有「ん？ちょっとー、だから何考えてんですかって。俺あんまし余所見されんの好きくないんですけど」



『っう、』






ぎゃーーーっ、辞めて待って腰撫でないで！！なんか変な気持ちになる！！！辞めろ！！つかどうする私！？考える時間もクソもないぞ！？





(待って、初心に帰ろう！こいつはドM、私のストーカー、私にだけだがドMで攻められ好き……！！なら、)







『＿＿＿＿＿っゆ、有くん、』



有「ん？何ですか？…………っえ」







きゅ、と有くんと手を恋人繋ぎにして握る。
それに狼狽して力が緩んだ、私の体を掴んでいた彼の手。


その瞬間を狙ってくるっ、と持ち前の体の柔らかさを掴んで有くんの腕の中から抜け出し＿＿＿＿＿＿










＿＿＿＿＿＿ドサッ、










有「……っへ、」






形勢逆転、する。



要は私が有くんを押し倒してる状態。
髪の毛がはらり、と肩から滑り落ちて来て鬱陶しいけれど今それに構っていられる状況じゃなくて。



私は今鬼気迫る表情をしているんだろうなと自覚しながらも有くんに向けて口を開く。






『＿＿っ、ほんとさぁ…いい加減にしないと、怒るよ』



有「……ぁ、」



『手、煩わせないで欲しい……んだけど』






少し震えながらも言った強気なその言葉。
見れば、彼は口を両手で覆って乙女の様な顔を………



………………え？？



お、乙女の様な顔……？？えっ？






『……ゆ、有くん？』



有「Aさんに処女奪われちゃう……っ！」



『待って、なんでそんな急に乙女脳になってんの？頭お花畑にでもなってんの？そもそも君男だろ』



有「でも…お、俺っ、貴方になら穢されたって……」



『頭に生えてる花むしり取って荒れ地してやろうか』










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