【銀魂】空から女の子が降ってきました。18

第七百二十八訓 ページ38

思わず震えていれば、愛おしげに頬に手を滑らせ撫でられた。それに更にびくりと体が震える。



だって、未だに意味が分からなかったんだもの。



今まで意味わかんないこと言って、Mな事言って、へらへらしてて、でも手は出してこない。ある意味安全な奴だって。そう思ってたのに。






有「俺ね、アンタをずうっとこうしたかったんですよ…本当にずーっと、ずうーっと。知らなかったでしょ」



『へ……？ぇ、あ、』



有「急に押し倒されて吃驚した？思っていたより力が強くて怖い？ははは、可哀想に…こんなに震えて」







これは知らないこれは知らないこれは知らない！！！！どういう事なのこれは！！！！！







『ま、待って、分かった、これからちゃんと有くんの事も受け止めるからっ』



有「やーだ、こんな機会そうそう無いし楽しんどかないと」






語尾にハートが付きそうな喋り方で楽しげに笑う有くん。それに顔を赤くさせれば「可愛い」と甘ったるい声で囁かれた。


頭はただただ混乱、混乱、混乱、困惑。え？え？と目を回していればじゅるっ、と音を立てて耳の軟骨を咥え吸われた。






『………っ？！』



有「嗚呼、やっぱり。ずっと見てたから分かりますよ、俺。御主人って耳が、特に右耳が＿＿＿＿＿」






ふぅっ、と息を吹きかけられて。






『っうひ、！』



有「んふ、弱いんですねぇ…物凄く。可愛いなぁ」






ぞくぞくっ、と何かが背筋をかけ上る感覚。

有くんの指先や舌の動きは、まるで私がどのように感じてどんな風に思うのか分かってるんじゃないかって感じの物だった。





(な、なんか嫌だ…ねっとりしてるっていうか……っ、絡め取られてしまいそうな感覚というか…)






有「あ、ダメダメ。泣かないで下さいよ。俺アンタの泣き顔に弱いんだから……もっと虐めたくなるでしょ」






鬼畜だ！！！！！ここに鬼畜がいるっ！！！






有「大丈夫ですよー、怖い事なんてなーんにも無いですから。とろとろに溶かしてあげるだけだから」



『っっ、そ、れが嫌だって言ってんじゃん……！』






涙目のままぎゅっと目を瞑れば生唾を飲み込んだような音が聞こえた。かと思えばちゅ、と耳朶に生暖かい感触があって。


ずぷぅ、と音を立てて耳の中に有くんの舌が入り込んできた。異物感を感じさせてぶわわ、と体が熱くなる。










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