○月4日 ページ4
次の日、また机を見たら昨日と同じように手紙が置かれていた。
「……傑が返事書いたんだから向こうに届けよな」
ため息を一つはき、制服に着替えた後その手紙を持って寮を出た。
…………
「ほらよ」
ずいっと夏油に手紙を差し出す。
「ああ、返事が来ていたんだね。ありがとう」
「どーも」
さて、なんて返ってきたかな。と夏油は一言呟きながら封を開けた。
……………………………………
夏油傑様へ
まさかお返事が返ってくるとは思わず、1人で勝手にはしゃいでおります。
嬉しくて嬉しくて、幸せな気分です。
夏油傑様。素敵なお名前です。
私はAと申します。
学校には通っておらず、代わりに家庭教師を家によんで日々学業に励んでおります。
学校に通っていたら、私も高校2年生に当たるかと。
夏油様と同じですね。
偶然にも、私も東京に住んでおります。
しかし普段は外へとお出かけをしない為、東京に住んでるとはいえ流行りや良いお店等あまり分からないですね。
行ってみたい所は沢山あるのですが、あまり叶えられそうにないです。
いつか自由にお出かけをしたいです。
………………………………………
「へー、東京暮らしの同い年だってよ。普段外へ出ないとか、珍しいやつもいるんだな」
「そのようだね。生きてれば様々な人に出会うさ」
「案外そこら辺にいんじゃねーの?」
だとしたら、彼女はどういう顔で笑って、どういう声で、どんな性格をしているのだろう。
「また後で返事を書くよ」
「あっそ。今時文通ねぇ」
古いねー、と五条は膝をついて鼻で笑った。
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kaname(プロフ) - ランドセルをからった、という文字を見て懐かしい気持ちになりました笑 (2021年9月24日 13時) (レス) @page24 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります! (2020年11月19日 23時) (レス) id: e580e52feb (このIDを非表示/違反報告)
苺 - すごく面白いです!こう言う話はあまり読んだことがなく、ワクワクしながら読んでいます笑続き楽しみにして待ってます。更新頑張ってください!応援してます。 (2020年11月19日 21時) (レス) id: b4b2a74632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2020年11月9日 2時