○月29日 ページ29
「あれ、携帯買ったんだ」
「はい。昨日からです」
「へー。じゃあ連絡先交換しようよ」
「……やり方がまだよく分かってないのでお願いします」
「いいよ〜」
カメラ機能のやり方を覚えた私は、すっかりそれにハマって色んなものを撮っていた。
高専の校庭の端っこにポツンと一輪だけ咲いていた花の写真を撮ろうと携帯を構えたところに硝子さんから声をかけられる。
カメラ機能以外の使い方はまだ勉強中な為、連絡先の交換もよく分かっていない。人に任せた方が早いので携帯を硝子さんに手渡した。
「ん。オッケーできた」
早い。流石皆さん。使い慣れている。
返された携帯の画面を見ると「家入硝子」と電話帳に載っている。2人目の連絡先をいただけた。
1人目はちなみに五条さん。いつのまにか入っていた。
「待ち受け見えちゃうから見ちゃったけど、五条とのツーショットじゃん」
「気づいた時には変わってました。変え方もよく分からないです」
あの時写真を撮って返された時には既にそうなっていた。どうやったのだろうか。
「別のに変えようか?」
「そうですね……」
待ち受けを眺めて少し考える。
「……良いです。お気に入りなので」
「変えたい時はいつでも言いなよ」
五条さんが写っている唯一の写真だ。私の写真フォルダの中で1番のお気に入りである。
私が撮ると全てブレてしまうため、ブレてない五条さんはこの一枚のみ。
綺麗に撮れるようになるため今は道端のお花や景色を撮って練習をしている。
「そうだ。硝子さんとも写真を撮りたいです」
「うん、いいよ」
2人で並び、パシャリとシャッターが鳴る。
撮れた写真はやっぱりブレる。
最終的に硝子さんが代わりに撮ってくれた。
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kaname(プロフ) - ランドセルをからった、という文字を見て懐かしい気持ちになりました笑 (2021年9月24日 13時) (レス) @page24 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります! (2020年11月19日 23時) (レス) id: e580e52feb (このIDを非表示/違反報告)
苺 - すごく面白いです!こう言う話はあまり読んだことがなく、ワクワクしながら読んでいます笑続き楽しみにして待ってます。更新頑張ってください!応援してます。 (2020年11月19日 21時) (レス) id: b4b2a74632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2020年11月9日 2時