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○月28日 ページ28

………
……

「五条さん、連れてきてくださりありがとうございました」

「いーよ。持ってもらわないと不便だから」

「初めてお給料というものをこの間いただいたんです。良いものに使わせて貰いました」

Aは大事そうに、たった今契約してきた携帯を両手で持ち、笑顔でそれを眺めてる。

……なんだか、コロコロ笑うようになったな。前よりも。


無性にそれを見ていたくて、自分も携帯を取り出して彼女に向けて掲げる。

携帯画面にAの姿をうつし、カシャッとその瞬間を切り取った。

「?なんですか今の音」

「カメラ。写真撮った音」

「カメラ?」

「もしかしてカメラも知らない?マジ?」

ほら、と今撮った彼女の写真を見せると興味津々に僕の携帯を覗き込んでいる。

「私が写ってます……。どうやるんですか?」

「このボタンを押して、撮りたいもの画面にうつしたら今度はここを押す」

そうすると彼女は僕に向けて携帯を構える。

「こっち向いてください」と言った後、彼女の携帯からシャッター音が鳴った。

「ブレブレじゃん。うける、下手くそ」

撮った写真を見せてもらったらピントの合わない自分が写っており吹き出して笑った。

そんな僕を見てむっと顔を歪ませる。

「初めて撮ったので下手くそで当たり前です」

「はー、笑えるわ。ほんと。こうやって動かさないように待つんだよ。貸して」

携帯を貸してもらってカメラの状態にし、内カメに変える。

「はいチーズ」

Aの腰を引き寄せ2人での写真を撮った。

携帯を返すと「上手いですね」と言われた。
お前に比べたらな。

「五条さんはなんでも知ってますね」

「お前が知らなさすぎるだけだわ」


嗚呼。Aといると、飽きないな。

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kaname(プロフ) - ランドセルをからった、という文字を見て懐かしい気持ちになりました笑 (2021年9月24日 13時) (レス) @page24 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります! (2020年11月19日 23時) (レス) id: e580e52feb (このIDを非表示/違反報告)
- すごく面白いです!こう言う話はあまり読んだことがなく、ワクワクしながら読んでいます笑続き楽しみにして待ってます。更新頑張ってください!応援してます。 (2020年11月19日 21時) (レス) id: b4b2a74632 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2020年11月9日 2時

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