真紅 1−4 ページ5
次の日の朝。
飛行機の窓からは、エリアゼロの大穴が目印のパルデア地方が映る。
この景色は、昔から好きだった。
最初は両親と旅行で行った時。
最近は仕事とかで別の地方に飛ぶことがあるから、出航したときの腰の浮く感覚は
いつの間にか慣れてしまった。
隣の席には、Aの手持ちポケモン達が静かに外の様子を見ているか
数時間も出航しているため、寝ている子もいる。
そういえば、私の手持ちの子達のこと知らないよね。
私には
メタモン、チラチーノ、イエッサン、マホちゃん、サーナイトがいる。
メタモンの性別は不明だから除くと、全員女の子。
チラチーノはチラーミィの頃から綺麗好きな所は変わらず、毛並みを大切にしている。
愛くるしい姿は、Aがアカデミー時代の留学で見つけた時から同じだ。
メタモンは、どんな姿にでも変身できる少し特殊な子。
昔駄々こねて泣くぐらい欲しかったぬいぐるみを、泣き止ませるためにいつもそれに変身して元気づけてくれていた。
元々、Aの趣味であるコスプレ繋がりだっていうこともある。
イエッサンは真面目で平和主義な子だ。
学生の頃、元彼に自分の趣味を否定されたりして泣いたとき
普段は温厚な彼女が本気でキレて、サイコパワーで元彼のことをボコボコにして追い出したのは本当に衝撃的だった。
それだけ、イエッサンは私のことを大切にしているのが分かる。
マホちゃんは私が最初に出会ったフェアリータイプの女の子。
ガラル地方にいた時、バトルカフェでスイーツを堪能していると
父が店員からバトルに勝って、いちごのあめざいくを渡してくれたときだ。
その時、スイーツの甘い匂いで寄ってきたマホミルがAのことを気に入り
今は甘えん坊でずっと側にいてくれる子。
サーナイトは霧が濃い日に出会ったラルトスだった子。
当時は恥ずかしがり屋でだったけど、進化すると予知することができて
今じゃ自分から少しずつAに甘えてくるようになった。
最近は、朝起きれない時に起こす母親みたいな立ち位置になってるけど
実はマホちゃんと並ぶ、私の相棒。
テラスタルでフェアリータイプにするぐらい、ウチのエースでもある。
サーナイト「サアナ?」
A「あ、ごめんごめん。昔のこと思い出してて」
サーナイトはAがじっと見つめていることに気がつく。
冷静さを装ってるけど、嬉しそうにしてるのは主のAでも気がついた。
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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2024年2月13日 9時