【ポケモンSV】無個性を装う君 (ページ3)

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真紅　１－２ページ3

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「…はーい！Aさんお疲れ様です、撮影終わりましたよ！」

A「ありがとうございます！カメラマンさん」

ロケによる撮影がようやく終わり、明日パルデア地方に帰らなければならない。

エースであるサーナイトを連想した白いフィッシュテールドレス姿のA。

長い白髪を外すと、内側から真紅のような赤い髪が現れた。

彼女の本来の姿は、赤い髪で深緑色の瞳をしている。

彼女は昔見ていた女の子向けのアニメに登場していたキャラが好きで、『私もこんな姿になりたい』という考えから、彼女は学生時代の頃からコスプレが好きだった。

それに、これだけモデル業を営んでいるから不審者とか個人情報を特定されるのが嫌だから

モデルをしている時だけ、白髪の長い髪に薄いピンクのカラコンを着用しているのだ。

雑誌の出版社側は、彼女達の事情については尊重しているため

何も手出しもせず、否定もしなかった。

仕事で一時的に宿泊していたホテルに戻るため荷物を持ち、空飛ぶタクシーに乗った。

空中による浮遊感はまだ怖いが、イヤホンしながらスマホロトムで動画を起動したので、今日はあまり怖く感じなかった。

すると、誰かからの着信の通知が来たことをロトムが伝えてきた。

誰なんだろうと電話に出てみると

「A、撮影の仕事お疲れ様。」

A「あ…グルーシャさん、ありがとうございます。帰れるんだなと思うとどっと疲れが来ましたよ」

グルーシャ「それだけ、頑張ったってことだろうね。僕も最近ジムリーダーとか、特別講師とかでお互い忙しくなってるし」

A「久々に声が聞けて嬉しいです、他の皆さんの方はどうでしたか？」

グルーシャ「他のジムリーダーや四天王もAが戻ってくることに驚いてたよ、ナンジャモは急に動画配信の準備しだしたり、チリさんは『早く会いたい！』って子供のように駄々こねてたし」

A「は、ははは…」

電話の相手は、氷のジムリーダーのグルーシャだった。

彼はジムリーダーになる前、世界順位２位を獲得したスノーボーダーの選手だった。

だが急な事故で足を怪我してしまい、引退を余儀なくされてしまったのだ。

その日から情熱的だった性格から一気に冷めてしまい、付いた異名は『絶対零度トリック』。