経口補水液 ページ41
涼介side
裕「エース遅いよ〜！」
涼「エースは遅れてやってくるだろ？」
裕「健人といいとこ勝負だね笑」
健「俺のこと呼んだ？」
小学校の頃に引っ越してきてそこから中高と同じの健人。
俺らの家族とみんな仲良しなんだよ。
裕「あれ？健人こっちのチームだっけ？」
健「いやいや、俺あっち侑李と一緒だよ。でも侑李なんか元気なくてさ」
裕「なんか学校きてから機嫌悪いよね…」
涼「珍しいね。俺不足かな」
裕「はいはい。あなたとりあえずゼッケン着て試合に参加してください」
涼「はーい」
えっと〜ゼッケン〜ゼッケン〜っと。
涼「あ、侑李！そこにいるなら赤のゼッケン取って！…えぇー無視かよ」
…そういやさっき健人が機嫌悪いって言ってたな。
健「侑李！試合始まるぞ〜」
侑「…」
涼「ゆーり〜？ゆーり？どうした？具合悪い？…なぁ、健人。ごりぽん呼んできてくれねぇーか？」
健「え？ごりぽん？」
涼「侑李具合悪いみたい。ここ屋根あるけど直射だし熱中症かも」
健「え、大変じゃん！ちょっと待ってて」
侑李の機嫌には波がないとはいってもたまに機嫌が悪いときはそっとしとくのが我が家のルール。
そっとしとこうかな、そう思ったけど近くに行けばほっぺだけ赤く染めて、あとは白い肌がいつもより真っ白。
…これもしかして熱中症じゃ。
先生「…涼介！」
涼「ごり…ん。先生！侑李が！」
侑「…大丈夫だから」
先生「涼介気づいてくれてありがとうな。ちょっとこれ水で冷やしてくれるか？このまま動かすの危険だから」
涼「そ、そんなにやばいの？」
先生「いや、念のため。まだ意識もあるから大丈夫だよ。でも涼介が早く見つけたからな。早めの処置が大事だから早く！」
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作者名：そら | 作成日時：2020年9月1日 19時
