ぶどう ページ19
大貴side
ご飯を食べ終えた5時間目。科目は英語。
いい感じにうとうとするのがいつもなのに、今日は強烈な寒さと闘ってる。
季節は冬に入ったところ、ニュースでは今日が1番の冷え込みでしょうと言ってたな。寒くなってきてインフルもノロも流行る季節だとさ。
いや、まだ冬入ったところなのに1番の冷え込みってなんだよ。笑
大毅「おい、大貴貧乏ゆすりいつもより激しいで?」
大「ごめんごめん。寒くて…なんか震えるんだよね」
大毅「ほんまに寒いな、カイロも冷たなってもうてるわ」
英語でディスカッションするために机を4つくっつけてディベートの準備。
横に座ってるのは俺の親友の重岡大毅。関西から引っ越してきた陽気でいいやつ。2年の付き合いだけど親友と呼べるのは彼だけ。
大毅「大貴ほんまに大丈夫か?なんか震えてるけど。シャツ着てきてる?」
大「着てるよ」
大毅「ちょ待ってな。予備のカイロカバンに入れてるからそれ使い。急に冷えたもんな〜」
カバンから新品のカイロを出してくれて投げてくれた。
それにしてもなんでこんなに寒いのかな。
大「サンキュー」
大毅「ゆーあーうぇるかむやで」
ディベートのディスカッション中。
なんとなく違和感が生まれてきた。
お弁当食べたときはなんとも思わなかったのに、寒さもあるとはいえ、これは悪寒と呼ばれるものではないのか。
そう思えばどことなく気分が悪い。
これももうすぐ終わるし、この次で帰れるし気にしたら負けだ。そう思ってやり過ごそう。
帰ったらちゃんと休もう。
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作者名:そら | 作成日時:2020年9月1日 19時